皆さんこんにちは!ダバオッチのミズキです。ダバオのお祭りといえばカダヤワン祭。毎年8月に開催される盛大なお祭りです。今年もあと1ヶ月のところにカダヤワン祭が迫ってきて、ワクワクしています。しかしそれについて詳しく知っているか、というと微妙なところ。
カダヤワン祭とは一体なんなのか?そして、気になる今年のスケジュールは?今回の記事ではこれら2点について紹介していきます。フィリピンの多様な魅力がぎゅっと詰まったお祭りなので、ぜひ旅行の参考にしてください!
カダヤワン祭とは?
カダヤワン祭は「Madayaw(良い、美しい、挨拶の言葉)」を語源に持ち、以前は「Apo Duwaling(アポ山+ドリアン+ワリンワリンという蘭の一種)」と呼ばれていました。
祭りの性格としては収穫祭であり、今年の恵みを祝い、来年の豊穣を祈るもの。開催時期は毎年8月の第3週。8月に開催されるのは、フルーツの収穫に合わせるためです。8月はアポ山が綺麗に見える時期や、花が咲き誇る時期とも一致します。フルーツや花の名産地として知られているダバオらしく、パレードのフロートはそれらでカラフルに彩られています。見どころの1つです。
同時に、ミンダナオの多様な文化を披露する場でもあります。衣装やダンス、楽器の演奏など、ダバオに住む11の部族が参加して祭りを盛り上げます。カダヤワン祭には彼らへの感謝の意味合いも含まれています。11の部族については、こちらの記事が詳しく特集しています。
フィリピン政府観光省公式ホームページでは、「フィリピンで人気のフィエスタ(お祭)4選」の1つにも選ばれています。それだけ盛大なお祭りであり、このためにダバオを訪れる観光客ももちろんのこと、市民も大いに楽しみにしています。2020年、2021年はコロナ禍のためオンラインでの開催にとどまりましたが、昨年からは再び対面開催に戻っています。
カダヤワン祭2023スケジュール
8月10日
「カダヤワン祭オープニング(Pag Abli sa Kadayawan)」(午後3時〜6時、マグサイサイ公園)
厳かな雰囲気で執り行われるオープニングセレモニー。周辺には各部族の家が並び、その前でパフォーマンスを披露する様子が見られます。
「カダヤワンマーケット(Tabuan sa Kadayawan)」(〜13日、リサール公演)
食べ物や、ダバオの工芸品など、「ダバオらしい」ものが色々と手に入ります。期間も長めなので、他のイベントの合間に行くと良さげ。
8月11日
「カダヤワン音楽コンテスト(Agong ug Kulintangan sa Kadayawan)」(マグサイサイ公園バンタワン劇場)
昨年のカダヤワン祭には記載がなかったイベントです。民族ごとの音楽を披露し合う場となるでしょう。複数の民族の音楽を聴き比べると楽しそうです。
8月12日
「カダヤワンファッションコンテスト(Habi Kadayawan)」(Abreezaモール)
カダヤワンや民族インスパイアのアクセサリーやバッグ、靴などが、ファッションショー形式で紹介されるイベントです。アイテムはどれも予選を勝ち抜いた一級品です。2017年は当時市長であったサラ・ドゥテルテ副大統領も参加されました。もしかすると今年は、アイミー・マルコス上院議員と一緒に……?
8月13日
「カダヤワン民族パフォーマンスコンテスト(Hiyas sa Kadayawan Cultural Presentation)」(SMシティダバオ)
各民族のHiyas(宝石、ミス民族)たちがそれぞれの歴史や伝統を紹介するパフォーマンスです。1階席だけでなく、上の階の手すり沿いにもずらっと人が並ぶほどの盛況ぶりが予想されます。
8月14日〜16日
「バンタワン文化プレゼンテーション(Bantawan Cultural Presentation)」(マグサイサイ公園バンタワン劇場)
各民族ごとの文化を紹介するワークショップです。行く日によってどこの民族の何の紹介なのかが違います。ふらっと行くもよし、あらかじめ目星を付けて行くもよしですね。
8月17日
「カダヤワン民族ゲーム(Dula Kadayawan)」(ピープルズ・パーク)
各民族の遊びやダンスの紹介や、民族同士でのゲームをしています。「民族対抗運動会」のような雰囲気で、見ていると楽しくなってきますよ。
「Hiyas sa Kadayawan戴冠式」(RMC体育館)
13日のHiyas sa Kadayawanの授賞式です。今年はどの部族の宝石が受賞するのでしょうか?プレゼンテーションと合わせて訪れたいイベントです。
8月18日
「カダヤワンのお祝い(Kasikas sa Kadayawan)」(サンペドロ広場)
こちらも去年のプログラムには記載がなかったので、今年からのイベントと思われます。一体どのようにカダヤワンを祝うのか、注目です。
8月19日
「カダヤワンダンスパレード(Indak Indak sa Kadayawan)」(サンペドロ広場)
ダバオの先住民族の音楽やダンスを紹介するイベントです。学校ごとに出場しており、市外からの参加もあります。間近で見ると、楽しみつつも、練習通りできるか緊張している様子が伝わってきます。満点の迫力を味わうことができますよ!
8月20日
「カダヤワン花山車パレード(Pamulak ug Hudyaka sa Kadayawan)」(ロハス大通りからサンペドロ大通りまで)
お花や本物のフルーツで彩られた鮮やかなフロートがダバオ市の中心を練り歩きます。カテゴリーごとにコンテスト形式になっており、工夫を凝らしたフロートが目に楽しいイベントです。ダバオならではのグループの出場にも注目!
「カダヤワンコンサート(Konsierto Kadayawan)」(サンペドロ広場)
こちらも今年新しく組み込まれたプログラム。どちらかというと現代音楽を披露しそうな雰囲気ですが、もしかすると、伝統楽器と現代音楽の融合が見られたりも……?期待が高まります。
まとめ
気になるイベントは見つかったでしょうか? 定番のイベントはもちろんのこと、昨年はなかったイベントもいくつかありました。どれもカラフルで多様なダバオの魅力を伝えてくれることは間違いなしです!
今年のカダヤワン祭に向けて、何ヶ月も前からセキュリティ対策や交通の面での準備が進められてきました。昨年より旅行にも行きやすい流れができています。例年以上の盛り上がりが予想されています。ぜひこの機会にカダヤワン祭を体験してみてはいかがでしょうか?