フィリピン人権委員会(以下CHR)は、ダバオ市のセバスティアン・バステ・ドゥテルテ市長の「麻薬戦争」に懸念を示した。
ドゥテルテ市長はダバオにおいて、麻薬問題に関与するすべての人々を厳しく対処すると警告した。市長のこの発表から24時間以内に、市内トップ1の麻薬使用者が、ブハンギン警察署の麻薬取締班とフィリピン麻薬取締局ダバオ地域(PDEA-Davao)との協力により、麻薬の取り締まりチームによって殺害された。さらに声明が出された後に、市内で7人の麻薬使用者が殺害された。
麻薬の問題は緊急を要する問題でもあり、これに対処するためのプログラムが必要である。しかし、人権についても考える必要性がある。麻薬問題の関係者を即殺害することは、基本的人権の重大な侵害となるとCHRは強調している。
麻薬関係者を即時殺害してしまうのではなく、彼らが更生するためのプログラムや薬物を横行させない社会づくりなど、対応の仕方を考え直す必要がありそうだ。
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