農業省ダバオ地方事務所(DA11)は、ダバオ地方に連続して発生したシアーラインと低気圧の影響による大雨と洪水により、総額11億9,000万ペソの農業被害と損失が発生したと報告した。28,000の農家が被害を受け、20,000ヘクタールの農地が被害を受けた。
特にバナナと米の生産において合計2億2,900万ペソの農業損失が出たと述べた。ダバオデルノルテ州は伝染病であるパナマ病が蔓延し、他の作物に転換することを避けるためにバナナの幹を切り倒したという。
DA11のジョエデル・レライザ氏によると、バッファー・スタッキング・プログラム(価格を安定させるために貯蔵しておくこと)から種子を提供し続けており、米とトウモロコシを継続的に供給している。しかし、提供された緩衝用の種子だけでは、被害を受けた地域を完全にカバーするには不十分で、約3,500ヘクタールの農地しかカバーできないという。
DA11のアベル・ジェームス・モンテアグド氏も、災害が地域の食料安全保障、特に米にもたらした課題を強調した。地域によっては54%程度の自給率しかない。DA11は、介入策を特定し、地域の農民の被害に対処し続ける。また農民はもちろん消費者にとっても影響が大きくならないことを願っている。
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