
ダバオ市消防局(以下DCFD)は、市内における火災件数が減少したと発表した。2024年1月から6月までに記録された火災は496件であったが、2025年の同期間には340件にまで減少している。
DCFD広報ユニット責任者のラッセル・ジェイク・マラニョン氏は、2025年7月17日に市長室で開催された「ISpeakメディアフォーラム」において、「火災件数は31.45%減少した」と述べた。
マラニョン氏によると、火災の大半は構造物火災ではなく非構造火災に分類されている。これらは主に天候の変化に起因し、電柱やごみ、草地に関わる火災が多く含まれているという。
また、2024年と比較して、今年は建物を含む構造物火災の件数が減少していることも説明した。
この減少の要因として、バランガイ(行政区)活動や、戸別訪問キャンペーンなどを通じ、地域社会への情報提供がより効果的に実施されたことを挙げた。
さらに、商業施設での火災件数の減少については、事業所に対する消防法の厳格な運用と、事業者の遵法意識の向上が寄与していると強調した。
マラニョン氏はこの減少に感謝の意を示し、DCFDは2025年後半も火災件数のさらなる削減に努めると述べた。
家庭の火災予防として、粗悪な延長コードの使用を避け、老朽化やネズミによるかじり被害で損傷している配線を含め、住宅内の配線を定期的に点検するよう住民に呼びかけている。
加えて、住民には自己流の電気工事を行わず、有資格の専門家に配線工事を依頼することで火災リスクを最小限に抑えることを勧めている。
現在、ダバオ市消防局は市内に15の消防署を運営しており、広大な市域に対応するため、さらに7つの分署を増設する計画である。