【特集】世界最大のイーグル、ダバオの色々な動物に会いに行く!フィリピンイーグルセンター

フィリピンイーグルセンター

始めに

皆さんこんにちは!ダバオッチのリンです。 ダバオの動物園と言ったらクロコダイルパークが有名ですが、「フィリピンイーグルパーク」の存在を皆さんご存じでしょうか?クロコダイルパークと比較すると、かなり街から離れた場所にあるのですが、記事の中では安く行く方法や入場料も掲載していますので、是非最後までご覧ください。

歴史

フィリピンイーグル

フィリピンイーグル、ダバオの環境に関わる歴史を順を追って見て行きましょう!

1987-88

政府による資金支援が1987年に終了してから、スタッフ等はNGOのプログラムとしてフィリピンイーグルの保全を行ってきました。時には彼らのポケットマネー(お給料)から支援をしていた時期もあったそうです。武力衝突があった際にアポ山にいたイーグル達は古い施設から現在のダバオ市のマラゴスにある新しいフィリピンイーグルセンターへと移動しました。この時代のことをセンターの先代達は「GREAT EXODUS(グレート エクソダス)」と呼んでいます。これは大規模な移動という意味です。

1991

初めての地域ベースで行われたイーグルとその生息地の保護に関するプロジェクトはダバオ市サライサライにあるイーグルの巣の近くで行われました。

1992

フィリピンワシ財団はフィリピンイーグル「パガサ」と「パグカイサ」を孵化させました!これは、飼育下で繁殖された最初の2羽のイーグルです。パガサは希望、パグカイサは団結を意味する言葉です。

2005 

マティ市の地方自治体は、カブアヤとルバンのバランガイにあるフィリピンイーグルの家族を保護するために国内初の森林保護区を建設すること宣言し、資金提供しました。

2007 

オープンクラスルームプロジェクトが行われました。ゲーム、パズル、その他のレクリエーション活動を通じて生徒たちはフィリピンワシとその保護活動について学びます。

2008 

初めてミンダナオ島で野生のフィリピンイーグルにミニチュア衛星送信機が取り付けられました。現在までに、30羽の野生のフィリピンワシに追跡装置が取り付けられています。

2011 

初めてルソン島にいるフィリピンイーグルにGPSが取り付けられました。 

2015 

ルソン島アパヤオ、カラナサンで初めてアクティブなフィリピンイーグルの巣が発見され調査がなされた。

2017 

フィリピンイーグル「カラブガオ」は、世界で初めて野生から救助され、リハビリをして繁殖に成功した若いイーグルであり、自然に帰る7年前にも雛を育てました。

2018 

コーネル鳥類学研究所とニール・レッティング・プロダクションズによるイーグルに関する映画が、世界規模で初公開されました。

2019

センターはフィリピンワシ2羽をシンガポールに繁殖プログラムを通じて貸し出しました。これは、環境天然資源省(DENR)に提案された種のリスク管理計画の一部です。2023年9月に1羽が亡くなり、現在はフィリピン国立博物館自然史展示室で展示されています。

2020

COVID-19パンデミック期間には、保全教育のためのデジタル学習体験を行いました。

2021

フィリピンワシの営巣地を守るキャンペーン(マカボル・アリコソン山地保全地域キャンペーン)が行われました。

2023

ALIダバオカーボンフォレストが、ASEAN生物多様性センターのASEANグリーンイニシアティブにおいて、南アジアの8つのベストエコシステム再生イニシアティブの1つとして受賞しました。

2024

国家鳥類繁殖保護区の第一段階が完了しました。寄付者やパートナーのご厚意により、2月13日に最初の8羽のフィリピンワシが施設に移送されました。 以上はフィリピンイーグルセンターにあるパネルを引用しました。2024年が最新なので最近建設されたものの様です。現地に行った場合は是非見てみてください!

【アクセス】

フィリピンイーグルセンターはカリナンにあり、ダバオの街中からは離れた場所にあります。Google map の情報によると、ダバオ国際空港からイーグルまで車で約1時間15分です。渋滞でもっとかかりそうですが、タクシーかレンタカーで行くのが最も楽な方法でしょう。 最も安く行く方法としてはジプニーとトライシクルを使う方法です。 まず、ロハスナイトマーケットの近くにある以下の場所に行きます。

Davao City Central Post Officeの前あたりですね。 ここはミンタル、カリナン行きのジプニーステーションになっており、ここで待っていると車体にMINTAL、CALINANと書かれたジプニーが来るのでCALINANのジプニーに乗りましょう。

CALINANの街中までジプニーで約1時間くらいかかるので助手席に乗ると楽です。街中まで65ペソでした。街中でイーグルセンターに行くまでのトライシクルを捕まえるのですが、トライシクルはぼったくられやすいことで有名なので乗る前の交渉が必須。 筆者は、イーグルセンターまでいくら?と聞くと「逆に何ペソ持ってるの?」と聞かれました(笑) 絶対100ペソ以上は払わないと決めていたので50ペソしか持っていないというと了承してくれました。

支払いの際に100ペソ以上の紙幣しか持っていないことに気が付き、100ペソで支払いをしましたがおつりをしっかりゲットしました。ぼったくられたら悲しいので強気で行きましょう。 筆者はDAMOSAという場所から出発してジプニー1回乗り換え、その後トライシクルに乗り大体2時間かかりました。ジプニーは乗り降りや集客の際に停車するので車やタクシーより遅くなることは考慮しなければいけません。そして椅子にクッションがないことが多いのでお尻が痛くなります(笑) とはいっても安さとワクワク冒険感を味わいたいという方は是非この行き方を参考にして頂けたらと思います。

【入場料】

フィリピンイーグルセンターに入るまでに2回の支払いがあります。 センターより手前の場所に受付がありそこで5ペソ、その後センターの受付で150ペソを支払います。センターに入る受付ではコイの餌が10ペソで販売されているので、興味がある方は是非購入してみてください。

フィリピンイーグルセンター
コイの餌と入場券

【早速入っていきましょう!】

では入場料の支払いを終えたところで早速入っていきましょう!

フィリピンイーグルセンター
センターの全体マップ

イーグルセンターと言いつつ、沢山の動物がいるようですね! 

フィリピンイーグルセンター
注意事項

センター内の注意事項を以下にまとめました。訪れる際に参考にして頂きたいです。

  1. ゴミは持ち帰るか適切な場所に捨てる
  2. カメラのフラッシュをたいてはいけない
  3. 勝手に動物にエサを与えてはいけない
  4. 大きい声を出したり、急な動作を動物の前で行ってはいけない
  5. 動物をからかったり、傷つけてはいけない
  6. 花や植物を摘んではいけない
  7. 制限されているエリアには勝手に入ってはいけない(マップで入ってはいけない場所が記されているので確認しておきましょう)
フィリピンイーグルセンター
ヘビに注意!

加えて、蛇も度々出るそうなので足元にはご注意ください。センター内は整備されたジャングルの様な感じでかなり緑が多いので、蛇以外にも蚊が沢山いた印象なので長めのパンツを履くか、虫よけスプレーをつけていくようにしましょう。

 センター内ではこんな風に400ペソで木の苗を買って、名前を付けるという取り組みを行っていました!ユニークですよね。後ろにはネームカードが付いた木の苗が沢山並んでいました。

SALTWATER CROCODILE

フィリピンイーグルセンター
ワニ

まずはじめに向かったのはワニがいるゾーンです。筆者が行ったのが平日の昼だったせいか、こんなに大きなワニがいるのに周りに誰もいませんでした(笑)日本の動物園はどのエリアも人が溢れかえっているイメージが個人的にあるのですが、この場所は全く人がおらず、ワニと一対一で不思議な気持ちになりました。

このワニはイリエワニ(SALTWATER CROCODILE)、地元ではBUWAYA(ブワヤ)と呼ばれているそう。最も大きなワニの種類であり、夜行性です。2013年に亡くなったLolongというワニは何と体調が6メートル以上であり、体重は1000キロ以上あったそうです!そんなに大きなワニとジャングルで遭遇したら…と考えると恐ろしいですよね。 センターがオープンしている間はじっとしており、ただ休んでいるだけなので石を投げたり、大きな声を出したりしない様に気を付けてください!今回センターにいたワニは過去に石を投げられたことで片目が見えなくなってしまったそうです。

体が大きくて少し怖いですが、目を閉じて休んでいる姿がなんだか可愛く思えてきます。

WHITE-BELLIED SEA-EAGLE

フィリピンイーグルセンター
シロハラウミワシ

続いて歩いていると甲高い鳴き声が聞こえてきます!何だろうと思っていると、檻のない広い広場の様な場所にイーグルを見つけました!距離がとても近く、じっくり見ることが出来ます。 白くて神秘的で美しいですよね。こちらはシロハラウミワシでフィリピンで2番目に大きな猛禽類です!(うるささでは1番だとか笑)

水辺の近くに住んでおり、カメ、ウミヘビ、魚などを餌としています。

PHILIPPINE SERPENT EAGLE

フィリピンイーグルセンター
フィリピンヘビ食いワシ

こちらのワシはフィリピンヘビ食いワシと呼ばれており名前の通り蛇を食べるのが好きだそうです!また、属名Spilornisは、ギリシャ語でスポットを意味するwoed spilosと鳥を意味するornisに由来しています。写真では少し分かりにくいですが、よーく見ると白い斑点が沢山あるのが分かります!なんだかおしゃれですね。

SOUTH PHILIPPINE EAGLE HAWK-EAGLE

フィリピンイーグルセンター

もう一匹、頭から二本羽がピンとたっていているイーグルがいます!こちらは南フィリピン鷹鷲(South Philippine eagle hawk-eagle)です。色からフィリピンイーグルと間違えられがちですが、フィリピンイーグルはライオンの鬣の様な頭を持っている為頭にある羽をみたらその違いがすぐ分かります。

PHILIPPINE LONG-TAILED MACAQUES

フィリピンイーグルセンター
サルのエリア

続いて訪れたのはこちらのエリアです!  高い壁の中に水が張ってあり、その中に緑の丘があります。なにがいるんだろう?とよーく見てみるとサルがいます!こちらのサルはフィリピンオナガザル(Philippine long-tailed macaques)でご覧の通りとってもしっぽが長いことが分かります。

フィリピンイーグルセンター
しっぽが長い!!

しっぽの長さは何とサルの頭部から尻部にかけてまでの長さよりも長く成長することもあるそうです!また、泳ぐことが出来るのでそれによって天敵から逃げることが出来ます。我々人間と同じように魚やカニなども食べるし、野菜や果物なども食べます。 

フィリピンイーグルセンター
親子でいる様子

親子で毛づくろいをしている姿を見ることも出来ます。

PHILIPPINE BROWN DEER

フィリピンイーグルセンター
なんの動物が隠れているのか

 続いてやってきたのはこちらです!  こちらは何の動物が隠れているかわかりますか?そうです、鹿です!

フィリピンブラウンジカ(philippine brown deer)と呼ばれており、基本的に野生であるため夜に食べ物を探します。果物や植物を食べて暮らしています。 また、彼らの角はとても早く成長し、毎年生まれ変わるそうです!筆者が訪れた時は皆起きており、時々走り回ったりしていました。 

フィリピンイーグルセンター
くつろいでいる鹿たち

様々なイーグルエリア

フィリピンブラウンジカのエリアの近くには、様々なイーグルがいるエリアがあります。 

筆者的NO.1の可愛さを誇るのはこちらです。 

何とも言えない表情と二本足が愛おしいです。イーグルセンターに訪れた際は是非探してみてください。

フィリピンイーグル

フィリピンイーグルセンター
凛々しい姿

ここまでに沢山のイーグルを見るので”フィリピンイーグル”ってどの子?となると思うのですが、一目見たら他のイーグルとは全く迫力が違うことが分かります。  フィリピンイーグルは羽を広げると、その長さは2メートルにもなると言われており、世界最大級のイーグルで、フィリピンの国鳥です。

なんと飛んでいる姿を見せてくれました!✨ フィリピンイーグルは世界で最も希少なワシでフィリピンのルソン島、サマール島、レイテ島、ミンダナオ島の 4 つの島でのみで見られます。しかし、近年は森林破壊や猟によってフィリピンイーグルの数は減っており、野生に残っている個体数はわずか400と言われています。国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されており、事態は深刻です。近日もフィリピンイーグルが銃によって殺された事件が起きています。

フィリピンイーグルセンター

堂々としている姿が美しいフィリピンイーグル。こちらのセンターではイーグルの保護、繁殖に取り組んでおり、今後事態が安定していくことを願うばかりです。

最後に

フィリピンイーグルセンター

フィリピンイーグルを見た後に、入場ゲートで購入したコイの餌やりをしました! コイの餌というと緑のつぶつぶのものを思い浮かべますが、こちらはパイの実のような見た目で少し美味しそうです(笑)一つ一つが大きいので、取り合いでした。コイの色や大きさの違いを見たり、結構楽しいので10ペソの価値ありです。

是非試してみてください! お土産屋さんにはフィリピンイーグルのぬいぐるみやキーホルダーが売られていました。気になる方は入場料を払うところでチェックしてみてください。

まとめ

今回はフィリピンイーグルセンターの特集でした。いかがでしたでしょうか。 このイーグルセンターはイーグルだけでなく、フィリピンに関わる様々な動物を保護しており、紹介パネルも充実しているので、少しアクセスは悪いですが行く価値はあります!

本記事で紹介したものはセンターの紹介パネルの情報を基にしているため、センターに行く前に見るとより理解度が 上がって楽しんでいただけるはずです。 フィリピンイーグルも、フィリピンジカもフィリピンオナガザルもジャングルの中に入っていかない限り、見ることのできる機会は中々ないですよね。冒頭で紹介した3種類のワシやオナガザルなどは檻に入っておらず、びっくりする程近い距離で見ることが出来るのでそれも魅力的です。 今回記事で紹介した動物以外にも、大きな蛇やコウモリなどセンターにはまだまだ動物がいます。

是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか? 最後までご覧いただきありがとうございました!

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