ダバオ地方における末期腎不全(以下ESRD)患者の数が増加していると、南フィリピン医療センター(以下SPMC)の代表が述べた。
フィリピン腎臓学会ミンダナオ支部の会員である腎臓専門医のレイチェル・パブレオ・エスキベル博士は、ほとんどの患者が重度のむくみ、排尿困難、睡眠障害などの重篤な症状が出てから病院に行くためだと述べた。末期腎不全の患者が年々増加しており、通常は透析につながるという。
SPMCの腎臓専門医でありフィリピン腎臓学会ミンダナオ支部の会員であるアルリック・エスクデロ博士は、2022年には約90,000人のフィリピン人が透析を受けていたと明らかにした。ダバオ地方では約2,400人の患者がおり、毎年12~15%の割合で増加しているという。 フィリピン国内では、慢性腎臓病(以下CKD)の有病率は35.4%で、2023年の国立保健研究所(NIH)のCKD研究によると、これは推定される世界の率9.1~13.4%よりも高いとされている。
過剰な経口鎮痛薬の使用や肥満が病気の主な要因であるとされている。腎臓病を予防するためには水を飲むこと、果物や野菜を食べること、150分の中程度の運動を行うことが重要だ。 フィリピンは6月を保健省(DOH)の指示により「全国腎臓月間」として記念しており、テーマは「健康な腎臓、すべてのフィリピン人の手の届くところに、みんなで協力して腎臓の健康を守ろう」である。
末期腎不全が多い理由に、重篤な症状が出るまで病院に行かないからという理由が挙げられているが、それは病院でかかる高額な費用のためだろう。健康な人を増やす為にまずは、サポート体制を改善していかなければならないだろう。
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