【コラム】初めてダバオでジープに乗った日のこと(後半)

ダバオのジープニー

谷口 知司(たにぐち ともじ)
1955年生まれ。元京都橘大学現代ビジネス学部ならびに同大学院文化政策学研究科教授。
東北大学大学院教育情報学教育部博士前期課程修了 博士(文化政策学)専門 観光学、文化情報学。
初めてダバオを訪問した時からそのポテンシャルを感じ、ダバオ観光の発展を願っているダバオファン。ダバオッチ創設者ハセガワ氏は彼がまだNGOに勤めていた頃からの友人である。
主要著作に、『ひろがる観光のフィールド』(共編著、晃洋書房、2020年)、『これからの観光を考える』(共編著、晃洋書房、2017年)、『デジタルアーカイブの資料基盤と開発技法』(共編著、晃洋書房、2016年)など。


前回の記事はこちら)SMシティーからのMKDへの帰路、私は彼女たちにタクシーに乗るのではなくジープに乗って帰りたいと提案した。ダバオへの初めての訪問の時から気にはなってはいたものの、それまでの移動ではNGO関係者の車に乗せていただいたり、タクシーを利用していたので、ジープに乗る機会がなかった。いつかは乗ってみたいと思っていたのでいいチャンスだった。

ジープの側面には走行経路らしい地名が、また前面などには行先などが書かれているのだが、地理不案内のよそものには、自分の目的地に行くにはどのジープに乗ればいいのかさっぱり見当がつかない。

ダバオのジープニー、横にはルートの記載がある

SMシティーからは二人の女子学生が案内してくれたジープに乗車した。ジープの座席は長シートが向い合せになっているのだが、ちょうど3人分程度の空席があった。彼女たちは私の前に二人並んで座り、私は一人で最後部の座席に腰かけた。

満員になったジープは私たちが乗るとすぐに走りだした。料金は8ペソだったと思うが、私はあいにく小銭の持ち合わせがなかった。私は目の前の女子学生にお札を見せて、料金をどのように支払えばいいのかを聞いた。そうすると彼女は、「隣の席の人にお金を渡せばいいです。そうすればおつりが返ってきます」と教えてくれた。

ダバオのジープニー、フロントには目的地が記されている