皆さんこんにちは!ダバオッチのホノカです。ダバオに来たらやってみたいことの1つ、それはアポ山(Mt.Apo)に登ることではないでしょうか??アポ山は標高2,954mで、フィリピンで最も標高の高い山です⛰ダバオ市南西部に位置しており、豊かな自然や動植物に恵まれていることから、フィリピンの国立公園に指定されています!
今回はそんなフィリピン最高峰のアポ山に2泊3日で登ってきたので、その様子を準備編と登山編に分けてお届けします!と言っても、筆者は高尾山しか登ったことがない、登山初心者です。準備も何から始めていいのかもわからないほどのど素人ですが、ダバオの日系旅行会社、ハローワールドさんのツアーで行ってきました!
まずは、準備編ということで、アポ山に登るために必要な道具を揃えたり、手続きを行ったりという段階で参考にしていただければと思います!アポ山登山編と合わせて、ぜひ最後までご覧ください!
概要
名称:アポ山(Mount Apo)
標高:2,954m
アポ山はフィリピン1の高さを誇る山です。また、フィリピンイーグルの本拠地でもあります。フィリピンイーグルは絶滅の危機に瀕しているので貴重な機会になることは間違いありません。他にも272種以上の鳥類、ネペンテスペルタタと呼ばれる肉食植物ウツボカズラなどフィリピンの固有を含む、1200種類以上の植物種が生息しています。
アポ山には難易度の異なる登山ルートが複数あります。シブランやタロモ山など挑戦的なルートがありますが、今回はカパタガンからサンタクルーズトレイル(Santa Cruz trail)を通って頂上を目指し、キダパワンルート(Kidapawan trail)で下山する、サーキットトレイルに挑戦しました! ハローワールドさんのツアーでは行きと同じルートを戻るバックトレイルと今回のサーキットトレイル2種類から選択することが可能です。
ハローワールドさんのツアーの概要や費用についてはこちらをご覧ください!↓
Protected: フィリピンの大自然を満喫!最高峰アポ山(2,954m)登頂 2泊3日の旅(往復送迎付き)
英文健康診断書
アポ山の登山には医師による英文健康診断書が必要です。日本のかかりつけ医、または病院でも取得できます。筆者はダバオ在住で日本で取得してきていないのでダバオ市内のクリニックにて健康診断を受けてきました。
ミンダナオ国際大学の目の前で、フィリピン日系人会が日本財団の支援を受けて建てられたクリニックです。所々日本語で書かれていて安心感もあります。一応朝食は食べないで受けましたが、特に食事の制限はいらないそうです。
値段は1人850ペソで、まず診察書に必要事項を記入し、名前が呼ばれるのを待ちます。平日の午前に行きましたが、それなりに人がいて、全部終わるまでに2時間かかりました。
検査は採血、心電図、X線の3種類です。フィリピンの採血に少しドキドキしましたが、特に痛みや問題もなかったです。
結果は1日後には出るので、それぞれの健康診断書を受け取り、医師の許可が降りたら、書類的な手続きは完了です。結果を受け取る際には健康診断のレシートが必要になるので、必ずお持ちください!
装備の準備
続いて道具の準備です。 ハローワールドさんのツアーに含まれていないものを書いています。
【必需品】
- レインコートや折り畳み傘などの雨具 天気が変わりやすく防寒服にもなります
- 常備薬
- スナック菓子、非常食
- 水(1L以上)、水筒
- ヘッドランプ:日の出前の早朝から登り始めるので必須です!
- 洗面用具(トイレットペーパー含む)
- 衣服
- 防寒ジャケット
- トレッキングシューズ
- 大きめリュック
- 帽子
- 靴下(多めに持参)
【推奨品】
- トレッキング用グローブ:岩や木を掴みながら登る際の怪我を防いでくれます
- 登山ヘルメット、ヘッドギア(頭部への落石や転倒した場合に頭を守る意味で被ることが推奨されています)
- 充電器
- ストック、トレッキングポール:筆者は使わなかったのですが、必要な方はお持ちください。
- 保湿・リップクリーム :上にいくにつれひどく乾燥しているので持っていくのがおすすめです。
寝袋についてはガイドさんからの貸し出しがあります。
【気候について】
登っている間は暑く、半袖にジャケットでも汗が止まりませんでしたが、2つのキャンプ地はとにかく寒くて、ヒートテックにTシャツ、薄手の長袖シャツ、フリースを着ていてもなお震えが止まらなかったです。荷物は最小限にしつつも、保温着は確実に持っていきましょう!また、汗が冷えてくると寒さがさらに厳しくなるので、替えの下着も必須です。と言っても日本の冬の方が寒いです笑
筆者は持っていない装備がほとんどだったので、ダバオ中心部のサープラスショップやバンケロハン公設市場、ロハスナイトマーケット、サンペドロなどでゲットしました!筆者は登山はもう当分しないと思ったので、全部で1000ペソ以内で抑えることを目標にUkayUkay(古着巡り)しました! 登山用リュックとヘッドランプは同僚に借りました。
まずはトレッキング用シューズですが、こちらはバンケロハン公設市場にて100ペソでゲットしました!足首が隠れるくらいの高さもあってサイズもちょうどよかったので、喜んで購入したんですが、この後悲劇が起こりますので、練習ハイクの様子をご覧ください💧こんなに安いのにはしっかり理由がありました、、。
登山服についてもまったく知識がないので、インターネットの情報を頼りに綿100%でない洋服を選ぶことにして、重ね着が大切ということを学んだので、中に切る保温着と外のアウターを買いました。アウターは雨にも強い方が良いので、しっかり防水と書かれたジャケットを100ペソで購入しました。ボトムスもすぐに乾きそうなものを3枚購入し、全て合わせて280ペソ。保温着は、登山服と調べると、チェックのシャツをきている写真が沢山出てきたので、チェックシャツ1枚と薄めのフリースをロハスナイトマーケットで100ペソで購入しました。
帽子は持っているものでもいいかなと思ったんですが、日差しが避けられるタイプの新品ハットを150ペソで購入しました。ニット帽も寒さ避けのために190ペソで購入しました。 暑いフィリピンではいらないと思っていましたが、必要になる時がくるとは! トレッキンググローブ(手袋)は表面が滑らなそうな中古のものを50ペソで購入しました。
フル装備合わせても970ペソ(+400ペソ←後半をご覧ください笑) 何も持っていなくても、3000円くらいでフル装備が完成しますし、結構簡単に物が揃うので、直前に必要な物がないことに気がついたり、急にアポ山に登りたいと思っても心配ご無用です!
アポ山登山のための練習ハイク
ここからは完全に番外編になってしまいますが、筆者は冒頭にも書いたように、山登り経験が全くと言っていいほどないにもかかわらず、5日前になって流石に何もやっていないことに対して、アポ山に登らない友人がそれはまずいのでは?と練習ハイクに誘ってくれました。本当は自分でもっと焦って運動するべきなんですが、登山の心構えが足りていませんでした、、笑ということでリムンスンダン滝にトレッキングに行きました笑
ダバオから車で5時間ほどかかる場所なので夜中の2時に集合し、バンで5時間かけて移動するのは大変でしたが、車から見える朝の空がとても綺麗で、きてよかったなと思いました!今回はD’ Travel Sense Tourに参加し行ってきました。約1800ペソでミンダナオ島のさまざまな場所へのデイハイクツアーを行っているので、アポ山の前に練習ハイクをしたい方や、アポ山ほどではないけど、楽しいハイキングがしたいという方はぜひ参加してみてください!
公式Facebook→ https://www.facebook.com/TravelSenseOfficial/
リムンスンダン滝は、ミンダモラ滝やバユグ滝とも呼ばれていて、ダバオオリエンタルにあるアリワグワグ滝に続いて、フィリピンで2番目に高い滝(270m)です。2層になっているのが特徴的で、LantudとTalakagとBukidnonの間にあります。壮大な景色にたどり着くためには、ハードなトレッキングをしないと行けないので観光客は多くありません。
トレッキングポール(と言っても簡単な杖)は10ペソで借りることができます。最初は滝を見に行くだけでトレッキングポールの必要があるのかなんて考えていましたが、借りて大正解、思ったよりもハードでした。
まずは15分ほどかけて、滝の全貌が見える場所までトレッキングします。ここまでの道は整っていて歩きやすく、階段もあったのであまり苦労せずにたどり着きました。
全貌を見るとしっかり2層に分かれていて、周りの緑と相まって絶景です✨
滝に対して儀式をしました。滝の近くに住む人による祈祷のようなものがあり、小銭を置いてお供えします。そこからは1グループにつき1人、ガイドさんがついて、いよいよ本格的なトレッキングがスタートです!
割と序盤から滑りやすい場所が続いたり、ガイドさんに引っ張り上げてもらわないと登れないような場所もあって幸先が不安でした笑滝の麓に行くので、下がっていかなければならないですが、滑って落ちることに怯えながら進んでいき、30〜40分ほどかけてやっと滝の麓に到着です!
待っていたのは絶景でした!!滝を目の前にすると、圧巻のスケールです。周りの土地も手付かずなので、自然のありのままの美しさを体感することができます。激しく上から下に流れた先には、盆地へと狭い水の流れとして流れていきます。その部分には虹もできていてとても幻想的でした!
激流なので足をつかるくらいしかできないんですが、とても冷たくて気持ちがよかったです!水飛沫が強い雨のように降ってくる近さで滝を見れる機会は中々ないですし、息を呑むような壮大な景色をみられて疲れが吹っ飛びました!途中途中の美しい自然の景色に背中を押されて頑張れるところが、登山の良さですね!
帰りはほぼ直角の崖を登るなど大変な場所はもちろんありつつも、前半よりは楽に感じました。上に登っていく方が恐怖心なしにぐいぐい行けるのですが、一方下山は滑ってしまう恐怖心が拭えず体も心もハードでした。
この練習ハイクを経て、逆にアポ山登山が不安になりました笑たった数メートルの過酷さを軽んじていましたし、ハードな場所はガイドさんのヘルプなしでは全く行けなかったり、アポ山では重い荷物を自分で背負っていく必要がありますが、小さなポーチバックでさえガイドさんに持ってもらっていたりしたので、果たして登頂できるのか、下山して帰って来られるのか緊張しています。
ですが反対によかったこともあって、自分の癖がわかったことです!筆者は前に前に急いでいる気持ちがあって、常に大股になりがちだったのですが、それだと滑りやすく体力も消耗してしまうので、落ち着いて足のスペースを確保していくことを意識しようと思いました。
また100ペソの登山靴のソールが剥がれてしまいました!笑元からつま先部分が剥がれていてそれをノリでくっつけて売られていたのに全く気づかず、トレッキングを終えた時には片方のソールが無くなっていました!序盤から怪しいなとは思っていたのですが、ここまで破壊していると笑ってしまいました笑皆さんは安さには裏があると思ってそれなりの値段のものを選ぶことをおすすめします!アポ山に登る前に気づいて本当によかったです!
ということで新しいトレッキングシューズを買い直すことに。600ペソと言われたところを400ペソに値下げしてもらって新しいものを購入しました!これも糊のあとのようなものがあって剥がれそうで怖かったんですが、ちゃんと3日間耐えてくれました!中古のトレッキングシューズはとにかくたくさん売っていますが、注意深く欠陥をチェックしてみてください。
まとめ
アポ山登山のための準備は以上になります。フィリピン最高峰の山を登るには準備が大変そう、何をすればいいか分からないという方の参考になれば嬉しいです。健康診断や装備の準備を始めたのは1週間前でしたが、ハローワールドさんのサポートのもと無事登山までありつくことができました!あとはそのまま登頂を目指すだけです!
登山素人なので、登山上級者の方から見ると、持ち物や練習で不備があるかもしれませんが、アポ山に登山初心者が挑むストーリーを見届けていただけると嬉しいです!笑次はいよいよ登山編です!お楽しみに〜
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