【News】サマル島イガコス市におけるトト・レイエス新市長の就任宣誓と直面する課題

サマル島

2025年6月27日、サマル島ガーデンシティ(Igacos)の庁舎前広場にて、新市長トト・レイエス氏の就任宣誓式が執り行われた。

支持者、地元関係者、家族らに見守られる中、レイエス氏は市の最高選出職として正式に市政を担うこととなり、島の発展を推進し、長年抱えてきた地域課題の解決に尽力することを誓った。

就任演説では、前副市長のレイエス氏が選挙期間中に直面した困難に言及し、立候補の辞退を促す金銭的な働きかけを受けたことを明かしたうえで、それを拒んだ自身の決断に対する支持者の支援に感謝の意を表した。

「選挙戦の初めから、立候補を辞退するよう買収を受けたが、私は強固な支援体制に支えられていた」とレイエス氏は振り返った。

さらに、任期中の最優先課題として、島内の電力供給体制の改善に注力する考えを示した。

現在イガコス市は、北ダバオ電力協同組合(Northern Davao Electric Cooperative、以下Nordeco)の配電区域に含まれているが、同組合は共和国法第12144号の施行を阻止するため、最高裁判所で争っている。この法律は、Nordecoの電力供給区域であるダバオ・デル・ノルテ州およびダバオ・デ・オロ州の一部を、ダバオ・ライト・アンド・パワー・カンパニー(Davao Light)に移管することを定めている。

レイエス市長は、イガコスの電力問題について、住民および投資家の増大する需要に対応できる恒久的な解決策が見出されることへの期待を表明した。

また、市長は総事業費230億ペソの「サマル島–ダバオ市連結橋(SIDC)」プロジェクトを、地域経済の転換点と位置づけている。この橋の完成により、観光産業の活性化のみならず、雇用の創出、投資の誘致、そしてサマル島民にとって不可欠な公共サービスへのアクセス向上が期待されていると述べた。

もう一つの喫緊の課題として、市長は島内の水道インフラの整備を挙げ、安定かつ安全な水の供給を確保することを市政の最重要課題の一つとして取り組む方針を示した。

加えて、雇用創出プログラムの拡充や小規模事業者への支援、市内教育の質の向上にも注力する考えを明らかにした。

レイエス氏は、2025年5月の市長選に無所属で立候補し、35,758票(40.66%)を獲得して当選。対立候補のティノ・デル・ロサリオ氏(27,328票・31.07%)を破った。

任期開始にあたり、レイエス市長はサマル島民に対し、島の発展と繁栄のために団結し、協力し合うよう呼びかけた。

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