現在警戒レベル3となっているダバオ市は、レベル2に規制を緩める意向であることがCovid-19タスクフォースから発表された。警戒レベルが下がればさらに規制が解除され、経済活動もさらに活発にすることができる。しかしながら、そのためには「ふたつの重要な要素」があるという。
Covid-19タスクフォースのMichelle Schlosser報道官は、11月5日金曜日に出演したダバオ市災害ラジオにて、「このまま感染者数が減れば我々が制限を緩めるため、すべての地方自治体が警戒レベルを下げたいと思っていると考えています」と語った。また、警戒レベルが下がればさらに規制が解除され、経済活動がさらに許可されることになるだろうと強調して述べた。
しかしながら、Schlosser報道官は、市民が基本的な感染対策をおこない、さらに多くの市民がワクチンを接種することでしか警戒レベルが下がらないかもしれないと述べた。そして、ワクチンに効果があることはデータで示されているので、まだ打っていない人は嫌がる必要はないと語った。このことからも、制限緩和のためには、多くの市民がワクチン接種を終え、ダバオ市の感染者数減がこのまま継続することが必要であることが分かる。
その一方で、制限緩和には否定的な地方自治体もいる。新たな感染の波を警戒しているからだ。また感染が広がってしまえば、規制を再び厳しくしなければならなくなる。
規制解除については突然おこなわれることはなく、実行する前にCovid-19タスクフォースでは話し合いを設けるとも同報道官は語った。現在のダバオ市の警戒レベル3は、11月14日まで継続することは確定しているが、その後どうなるかはまだ発表されていない。
11月6日現在、ダバオ市の新型コロナウイルス総感染者数は53,415人となり、そのうち51,071人は回復済み、1,739人が死亡、605人が現在も陽性となっている。ワクチン接種については市民全体のうち約66%が接種を終えており、その数は788,001人となっている。
ワクチン接種と感染者数の継続した減少が、警戒レベル緩和の鍵となる。そのためにはワクチン接種だけでなく、日々の基本的な感染対策も求められている。