【News】フィリピン年始の風物詩「トロトット」の使用、ダバオ市役所が警鐘を鳴らす

ダバオ

いよいよ大晦日となり、フィリピンのスタッフとも「Happy New Year」や「良いお年を」という言葉を交わした。フィリピンの新年といえば、新年を迎えてから大きな音を出す習わしがある。その時に「トロトット」というラッパのおもちゃで大きな音を立てる。しかし、ダバオ市役所は、トロトットの使用に待ったをかけている。

12月29日、ダバオ市災害ラジオに出演したCovid-19タスクフォースのMichelle Schlosser報道官は、トロトットを使うと空気を介してウイルスが拡散される危険があると語った。そして、トロトットを購入することは、知らないうちに誰かが吹いた後であった場合、リスクにもつながると警鐘を鳴らした。そのため、別のものを使って大きな音を立ててほしいと市民に呼び掛けた。

ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、ダバオ市民に基本的な感染対策を継続してほしいと呼びかけている。特に集団で集まることは、2022年の初めにオミクロン株による急な感染拡大を引き起こしかねないと警戒を呼び掛けた。

しかしながら、ダバオ市の12月28日の新型コロナウイルス新規陽性者数はわずか2名で、感染者総数は59名となっている。12月26日時点の陽性率も0.3%と非常に落ち着いた状況が続いている。

これだけダバオ市の感染が落ち着いているのも、急ピッチで進められたワクチン接種や、市民がサラ市長に応えて感染対策に取り組んできたことが要因だろう。ダバオ市民が一致団結し頑張ってきたからこそ、今日の安定した状況があるともいえる。

2021年は2020年と比べ、ワクチンや飲み薬が開発されたことで幾分か状況は良くなってきたように思う。2022年はもっと新型コロナウイルスを取り巻く状況が落ち着き、自由にダバオを行き来できるようになればと思う。

ダバオッチを読んでくださっている皆様にとっても、2022年が良い年になることをお祈りいたします。また2022年もダバオをウォッチした「すべて」をお伝えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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