ダバオ市初のショッピングモールとして親しまれてきたNCCCモールVP(旧ビクトリア・プラザ)が、開業から32年を経た2025年12月31日、営業を終了した。
長年にわたり市民生活の一部であったモールの閉館に、ダバオ市民の間には郷愁の思いが広がった。
ビクトリア・プラザは1993年に開業し、「ダバオ市民に最高の買い物の快適さと利便性を提供するために建設された」と謳われていた。
同モールの閉館は、2025年9月に正式に発表された。これは、リム家が実質的に所有する「グレート・アース・マーケティング&デベロップメント社(GEMDC:Great Earth Marketing & Development Corporation)」から、ゴコンウェイ一族率いる「ロビンソンズ・ランド・コーポレーション(以下RLC:Robinsons Land Corporation)」が、9.6ヘクタールに及ぶモール複合施設を取得したことを受けたものである。
この土地は、ダバオの地場系企業NCCCモールを所有するリム家が、2019年にフィリピン国立銀行(PNB)から取得してから6年以上を経て、今回RLCに売却された。
RLCは、2025年9月8日にフィリピン証券取引員会(SEC)に提出した開示資料の中で、同敷地を再開発し、まずは地上9階建てのワールドクラスのオフィスビルを建設する計画を明らかにした。完成は2027年前半を予定している。
同社によると、新オフィスタワーは「地域のオフィス空間の基準を再定義する、現代的かつ象徴的な外観と、プレミアムなロビーデザインを備える」という。
これまでダバオ市民が目にしてきたのは、老朽化したモールを再生させるような大規模改修ではなく、年末の恒例行事として設置される屋外の巨大クリスマスツリーくらいだった。
JPラウレル通り沿いの市中心部という一等地に位置する同モールは、1993年3月16日に正式に開業した。建物の外壁には、「ダバオ市民の継続的な発展と繁栄に捧げられた、最高の買い物の快適さと利便性のために建設された」と記された銘板が掲げられている。
また、同銘板には、故ロバート・アラン・リムソ氏の名が、ダバオ・サンライズ投資開発公社の社長として刻まれている。





