【News】東ダバオ州の学生選手への「不適切発言」に批判ー教育省幹部の発言めぐり波紋

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ダバオ市の市議会議員は、2025年12月5日にジェネロソ町で行われた州の体育大会開会式で、東ダバオ州教育省(DepEd)トップの教育監督官による学生選手に対する不適切な発言を批判した。

問題となっているのは、同州学校区教育監督官のジョセフィン・L・ファドゥル氏の発言である。ファドゥル氏は開会式のスピーチ中、「ナイキのスローガンは何か」と学生選手に問いかけた。

学生たちが即答できなかったことを受け、ファドゥル氏は真剣な表情のまま、「ああ、頭が悪いな。スポーツだけは上手いが」と発言した様子が、開会式の映像に記録されている。

その後、ファドゥル氏は自ら「『Just do it』だ。ナイキのスローガンだ」と説明した。

こうした発言に続き、「人格こそが最も重要である」と強調し、「ただ『やる』だけではなく、正しくやらなければならない。つまり、勝つことがすべてではない。最も重要なのは人格である。

自己規律、優れたリーダーシップ、従う姿勢、チームワーク、スポーツマンシップ、勝者としての寛大さ、敗者としての品位、そして審判やコーチに対する敬意と服従といった人格である」と述べた。

この発言を受け、タラゴナ町のマーク・バージリオ町議は同日夜、Facebookへの投稿で、ファドゥル氏の発言を「非常に憂慮すべきもの」と批判し、「生徒を侮辱することは決して指導力ではない」と指摘した。

バージリオ氏は、「このような言葉遣いは警戒すべきものであり、他の教師たちに悪影響を与え、教室内での生徒への接し方にも影響を及ぼしかねない」と懸念を示した。

なおこの投稿はその後削除されている。

さらにバージリオ氏は、教育省の児童保護方針(Child Protection Policy)において、「公の場で生徒を侮辱的な呼称で呼ぶ行為は心理的暴力に該当し、禁止されている」と指摘した。

同方針では、心理的暴力について「児童に精神的または感情的苦痛を与える、または与えるおそれのある行為や不作為」と定義し、威圧、嫌がらせ、つきまとい、公的な嘲笑や屈辱、成績や評価を罰として減点すると脅す行為、繰り返される言葉の暴力などを例として挙げている。

バージリオ氏はまた、今回の発言が「児童虐待・搾取・差別防止特別法(共和国法第7610号)」に基づく行政処分の対象となり得ると主張した。同法は、児童をあらゆる形態の虐待、放置、残虐行為、搾取、差別から保護することを目的としている。

さらに、「公務員倫理・行動規範法(共和国法第6713号)」に違反する可能性もあるとして、「専門性と敬意を維持できていない」と述べた。

加えて、「専門教師倫理規定 第11条第3項」では、「教師は常に、学習者や同僚、その他すべての人々にとって模範となる、品位ある人格を保持しなければならない」と定められている。

教育監督官のジョセフィン・L・ファドゥル氏は、1986年にマティ・コミュニティ・カレッジ(現・東ダバオ州立大学)で中等教育学(数学専攻)の学士号を取得し、同大学で教授職を務めた経歴があるという。

一方、バージリオ町議は翌日のFacebook投稿で、「自身の発言が誰かを傷つけたり不安にさせたのであれば、謙虚に謝罪する」と述べた。その上で、「このような言葉が教育監督官自身の口から出た場合、それが常態化してしまうのではないかという懸念がある」と説明した。

バージリオ氏は、今回の指摘はファドゥル氏の指導力を攻撃する意図ではなく、「子どもたちが安全に、尊重され、思いやりをもって導かれる環境を確保するため」であると強調した。

この州体育大会は12月10日まで開催され、2026年ダバオ地方体育大会に出場する東ダバオ州代表選手の選考および強化を目的としている。

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