【News】ミンダナオ地震で11万人超の生徒に影響、教室や教材に深刻な被害

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フィリピンのミンダナオ島で発生した2つの地震により、ダバオ地方の114,820人の学習者が影響を受けたと、教育省ダバオ地方事務所(以下DepEd-Davao)が発表した。

DepEd-Davaoの広報担当者であるジェニエリト・ドドン・アティリョ氏は、マグニチュード7.4および6.8の地震が数千の教室に被害を与え、生徒215人が負傷したと述べた。

被害を受けた学習者の多くはダバオ・デ・オロ(45,718人)で、次いでダバオ・オリエンタル(16,177人)、タグム市(16,156人)、ダバオ市(8,369人)、パナボ市(8,518人)となっている。ダバオ・デル・ノルテ、ダバオ・デル・スール、ダバオ・オクシデンタル、ディゴス市、マティ市、サマル市(アイランド・ガーデン・シティ・オブ・サマル)では、比較的少ない人数が影響を受けた。

DepEd-Davaoの報告によると、3,806の教室が軽微な損傷を受け、787の教室が重大な損傷、918の教室が完全に破壊された。また、椅子4,133脚、学習教材3,653点、IT機器1,036台も損傷を受けた。

アティリョ氏は、「使用できなくなった建物については、長期的な解決策として新しい教室の建設を予定していますが、それには時間がかかり、敷地内のスペースの有無にもよります」と述べた。

当面の対策としては、仮設学習スペースの設置や、モジュール(単元)学習やオンライン学習といった代替的な教育手段を活用し、授業の継続を図るとしている。

「私たちはすべての校舎を再確認する必要があります。安全が確認されない限り、対面授業への復帰は決して認めません」とアティリョ氏は強調した。

10月15日時点で、DepEd-Davaoは影響を受けた学校649校を確認済みで、さらに717校が現在も調査中である。現地調査には、教育省職員、地方自治体、消防局(BFP)、フィリピン軍(AFP)、公共事業道路省(DPWH)、およびフィリピン土木技術者協会(PICE​​: Philippine Institute of Civil Engineers)からのボランティアが参加している。

アティリョ氏は、迅速な被害評価を行うためには、災害リスク軽減管理(DRRM)担当者、技術者、協力団体のボランティアなど、さらなる人材が必要だと述べた。

いくつかの学校は、まだ通常の授業を再開できておらず、ダバオ・デ・オロおよびダバオ・オリエンタルではブレンド型学習(オンライン・対面の混合学習)を実施している。ダバオ・デル・スールは10月13日に対面授業を全面的に再開し、サマル市とタグム市は10月14日に授業を再開した。ダバオ市およびパナボ市など他の地域では、引き続きブレンド型学習が行われている。

私立学校に関しては、対面授業またはブレンド型学習の継続について各学校の判断に委ねられている。

アティリョ氏はまた、COVID-19パンデミックの経験を通じて、DepEdはブレンド型教育に対応できる体制を整えていると述べた。さらに、保護者に対しては「子どもが自ら単元学習に取り組むことで、実質的な学習が促進される」として、学習への自主性を促すよう呼びかけた。

教室の安全性が確認されるまでは、全面的な対面授業の再開は行わないとしている。

DepEd-Davaoは、被災した教師や学習者のために、食料、飲料水、衛生キット、医薬品、テント、学習・教育用キット、心理社会的支援およびメンタルヘルス支援のための物資などの寄付も受け付けている。

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