
ダバオ市政府は2025年8月29日、サングニアング・パンルンサッド(市議会庁舎)で開催された式典において、2024年版「コミュニティ・ベース・モニタリングシステム(以下CBMS:Community-Based Monitoring System)」の結果を正式に受け取った。
式典は副市長代理のロドリゴ・ドゥテルテ2世氏と、ダバオ市計画開発コーディネーターのアイヴァン・C・コルテス技師が主催し、市を代表してフィリピン統計局(以下PSA)地域XI(ダバオ地方)統計運営調整課の責任者で統計専門監督者であるマ・レア・C・マグラシア氏からCBMSの報告書一式を受け取った。
またプログラムの中で、PSAダバオ・デル・スールの統計専門監督者で責任者のアデリン・G・バトゥカン氏が、2024年CBMS調査の主な結果を発表した。
バトゥカン氏は、「これらの調査結果は、世帯の状況や防災準備、保健サービスの利用、ならびにその他の重要な指標に関して貴重な知見を提供し、証拠に基づく計画策定および意思決定の指針となるものです」と述べた。
さらに、CBMSが持続可能な開発目標(SDGs)の指標や災害関連データ、地方レベルの計画に欠かせないその他の統計を生成していることを強調した。
バトゥカン氏はまた、2024年7月1日時点でダバオ市の公式人口が1,848,947人であると報告した。
さらに、198,795世帯がCBMSに回答しており、回答率は88.54%に達していると付け加えた。調査結果によれば、市内の91%の世帯が電力を利用可能であり、98.8%が改善された水源を利用し、97.9%が夜間に一人で歩く際の安全を感じているという。
その他の指標には、食料安全保障、衛生、雇用、識字率、インターネット利用、金融包摂、女性のリーダーシップ、ならびに一人暮らしの高齢者や障がい者の状況に関するデータが含まれている。
ドゥテルテ2世副市長代理は、CBMSに携わった関係者に感謝の意を表し、市民の生活向上を目指して「クリーンで住みやすく、安全なダバオ」の実現に向けた決意を新たにした。
さらに、セバスチャン・ドゥテルテ市長代行のメッセージを代読し、今回のデータが、ダバオ市の情報に基づく意思決定において重要な役割を果たすことへの期待を示した。
メッセージには、「我々は、この正確かつ最新の情報によって、国の政府機関および地方自治体が地域社会の真に切実なニーズを的確に把握し、必要な支援とのギャップを解消し、住民の生活を実質的に向上させる施策を設計できると確信しています」と記されている。
また、「この重要な情報は、的確な計画立案と温かみのある対応を可能にし、いかなる分野も取り残すことがないようにするものです。ダバオ市政府は、このデータを責任を持って効果的に活用し、住民の最大の利益に奉仕することを最優先にすることを約束します。ともに、この情報を持続可能な行動へと転換し、より進歩的で包摂的かつ強靭なダバオ市の実現に向けて取り組んでいきましょう」とも述べられている。