
2025〜2026学年度の始業が間近に迫る中、フィリピン国家通信委員会ダバオ地方支局(以下NTCダバオ)と教育省ダバオ地方事務所(以下DepEdダバオ)は、生徒の安全を校内およびオンラインの両面で確保するための取り組みを強化している。
この取り組みは、NTCダバオ地方支局長ネルソン・カニェテ氏の主導のもと進められており、特に仮想空間における子どもたちのリスク増加を踏まえ、デジタル上の安全確保に重点が置かれている。
カニェテ氏は、インターネットには公共の場と同様の危険が潜んでいると強調し、保護者に対して子どもたちのオンライン活動により積極的に関与するよう呼びかけている。また、今週初めに行われた「dxDC-RMNダバオ」のインタビューでは、インターネット上には依然として悪意を持つ者が存在しており、子どもたちは現実の環境と同様にそのような脅威から保護されなければならないと述べた。
この取り組みの一環として、NTCダバオは「児童オンライン性的虐待・搾取防止法(共和国法第11930号)」、いわゆるOsaec法に関する啓発活動を強化している。同機関は、サイバーブリング(ネットいじめ)、グルーミング(信頼関係を悪用した誘惑)、オンライン性的虐待、ならびにデジタル詐欺といった問題が若年層に深刻な影響を及ぼしている現状について、広く周知を図っている。
一方、DepEdダバオとの連携には、学校内の治安維持を支援するための物的支援も含まれている。その一環として、NTCダバオは最近、J・ソリアーノ国立高校に対し、校内の通信および安全管理の強化を目的として短距離無線機5台を寄贈した。
同様の寄贈は、マア国立高校、ダバオ市国立高校、ダニエル・R・アギナルド国立高校(DRANHS)、およびトゥグボク高校にも予定されている。
カニェテ氏は、この強化された連携が生徒の保護に向けた多角的なアプローチを示すものであり、デジタル空間における警戒だけでなく、学校現場における備えの重要性も浮き彫りにするものであると述べた。これは、地域全体で数千人の生徒が教室に戻る中で、極めて重要な取り組みである。