【News】フィリピンの祝日、英雄の日(National Heroes Day)とは?

サラ・ドゥテルテ市長

日本には「天皇誕生日」や「勤労感謝の日」、「海の日」などの祝日がある。フィリピンにも様々な祝日があり、8月の最終月曜日は「英雄の日(National Heroes Day)」という祝日になっている。この日は、一体何を祝う日なのであろうか?

英雄の日は、名を伏せたままいなくなってしまった人も含め、国の自由のために戦ったフィリピンの英雄たちの勇気を称える日とされている。1995年、スペインに対する革命から100年となる1年前、フィリピンに貢献したとして讃えられるべき国の英雄のリストが作成された。その中に名前が載っていた9名は、次のとおりである。

・ホセ・リサール(Joze Rizal)

・アンドレス・ボニファシオ(Andres Bonifacio)

・エミリオ・アギナルド(Emilio Aguinaldo)

・アポリナリオ・マビニ(Apolinario Mabini)

・マルセロ ヒラリロ・デル ピラール(Marcelo H. del Pilar)

・スルタン・ディパツアン=クダラット(Sultan Dipatuan Kudarat)

・フアン・ルナ(Juan Luna)

・メルコラ・アキノ(Melchora Aquino)

・ガブリエラ・シラング(Gabriela Silang)

これらの英雄の中でも、「ホセ・リサール」「アンドレス・ボニファシオ」は、特にスペインからの独立に貢献した人物とされ、2人の栄誉を称えた祝日が個別に設けられていることからも、その功績を伺うことができる。 また、8月が選ばれた理由としては、1896年8月に「プガド・ラウィン(Pugad Lawin)の叫び」があったことが挙げられる。

これは、フィリピン革命運動を密かに行ったとされる「カチプナン」によって行われた、スペイン入植者に対する初めての反乱である。この反乱を機に、フィリピンの革命や独立運動が加速していった。

ダバオ市ではこの「英雄の日」に合わせ、サラ・ドゥテルテ=カルピオ市長が、新型コロナウイルスの最前線で働く人々の「勇気」に感謝をした。今この時も、病院、施設、越境ポイント、その他支援が必要とされる場所では、たくさんの人たちが新型コロナウイルスと戦っている。まだまだ先の見えない戦いではあるが、私たち市民も「マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、手洗いの徹底」を行い、新型コロナウイルスの脅威が終わるその日まで戦っていきたいと思う。