
元フィリピン大統領ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ(以下FPRRD)の支持者らが、国際刑事裁判所(以下ICC)に対し、彼をフィリピンへ戻すよう求めるオンライン嘆願書をchange.orgで開始した。
この嘆願は、ドゥテルテ氏が「麻薬撲滅戦争」をめぐる問題でICCの訴追を受けている中で提出されたものだ。
ドゥテルテ氏は2025年3月14日にICCへの初出廷を果たした。
オンラインキャンペーン「世界の欺瞞に対する怒り!アジアの誇り、フィリピン人ドゥテルテを解放せよ!」にて、3月19日午後6時の時点で47万筆以上の署名が確認されている。
change.orgは「世界中の人々がキャンペーンを始め、支持者を動員し、意思決定者と協力して解決策を推進するためのプラットフォーム」として知られている。
嘆願書では、ドゥテルテ氏の釈放を求めるとともに、フィリピン政府が主権と適正手続を尊重して同氏の訴追を処理すべきだと訴えている。
さらに、ドゥテルテ支持者たちはICCの公式Facebookページにも抗議の声を寄せており、多くの投稿が「非倫理的」「正当性がない」として訴追を批判している。
支持者たちは「彼が国のために成し遂げたこと」を称賛し、フィリピンへの帰国を求めている。
ある支持者は、「彼をフィリピンに戻してください。フィリピン政府が主権を行使し、適正手続を踏むべきです。彼が国のために尽くしたことを見れば、フィリピン史上最も偉大な大統領だったと分かるでしょう」とコメント。
別の支持者も、「彼は偉大な指導者であり、私たちの愛する大統領です。ドゥテルテ元大統領を帰国させてください」と訴えた。
change.orgの規約によると、一人につき一度しか署名できず、複数アカウントは禁止されている。署名は個人のメールアドレスで認証され、プラットフォームの信頼性を維持しているという。
ICCの調査に関連して逮捕されたドゥテルテ氏は、3月11日に支持者に向けてメッセージを発表し、「私は誇りを持って法廷に立つ。私がやったことはすべて、国とフィリピン国民のためだった」と述べた。
オンライン上の抗議活動が拡大する中、ICCはこの嘆願に対して公式な対応を示していない。
ICCのFacebook投稿には11万2000件の「いいね」、8400回のシェア、11万1000件以上のコメントが寄せられており、関心の高さがうかがえる。
現在、ドゥテルテ氏はオランダ・ハーグのICCの拘束下にあり、法的手続きが進行中である。