学校での「学生は許可なしで試験を受けることはできない」というポリシーを禁止する新しい法律が3月11日にフェルディナンド・マルコス大統領に署名され可決した。
学費の未払いなどで試験を受けることができなかった生徒達は、未払いの状態でも試験を受けることができるようになった。未払いの生徒は、後ほど支払うことを保証する約束手形を提出しなければならない。 実際に大学を卒業し、現在はビジネスプロセスアウトソーシング業界で働いている23歳の女性は、弟を市内の私立大学に通わせており、支払いをする責任があるが、時には緊急事態などの予期せぬ事情で直ちに支払いをするお金を提供できない場合があると述べている。彼女の弟は海上輸送を学んでおり、その学費は1学期に21,000〜25,000ペソで、雑費や制服代は別途かかる。彼女は新しい法律に対して、未払いでも試験を受けられる生徒と後からお金が支払われる学校とで、両者が得をすると賞賛している。
また、私立機関の大学生も新しい法律が学生にとって有利だとしている。高額な学費がかかる大学では、給料の遅れで時間どうりに必要なお金が手に入らない場合があるが、この法律によってそのような場合でも試験が受けられるようになった。
このように、多くのダバオの人々はこの法律を賞賛をしているが、批判の声もある。私立機関の大学はこの法律が悪影響を及ぼすと考えている。ダバオカトリック学校協会は、新しい法律が学生にとって有利である一方で、私立機関の運営にとっては有害であると述べた。公立学校が予算に基づいて依存しているのに比べて、私立機関は授業料収入や料金など生徒からのお金に依存しているからである。
多くの学生がこの法律によって恩恵を受けるはずだが、私立学校での対応などを再度考えていく必要があるだろう。
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