2022年大統領選まで約1か月となった。候補の一人である現副大統領のレニー・ロブレド氏は再びダバオ地方を訪れ、支持を訴えた。会場となったタグム市の新市民会館には、多くの支持者が訪れた。サラ市長の地盤であるダバオ地方では、レニー氏を支持する人も多くいるようだ。
4月7日、ダバオデルノーテ州タグム市を訪れたレニー氏は、ダバオ地方で決起集会をおこなった。3月24日、副大統領候補のキコ・パギリナン氏とディゴス市を訪れて以来、2回目となる。
ダバオデルノーテ州議会議長であるPantaleon Alvarez氏は、レニー氏を全面的に支持するとコメントした。Alvarez氏は、「新しい朝です。そして、ミンダナオが目覚める時です。レニーを支持しましょう。フィリピンは今大きな問題をいくつも抱えています。優しさをもち、国民にしっかりと向き合う、ひたむきなリーダーが必要なのです」と、会場に言葉をかけた。
レニー氏は、スピーチの中で、大勢のダバオ地方の支援者が駆け付けたことに驚きを隠せないと述べた。ダバオ地方がドゥテルテ大統領や、対立候補のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏の地盤でもあることを受けての発言だろう。
また、農家についても言及した。「多くの農家と話ができました。彼らは農産物の価格は低いのに、生活必需品の価格は上がっているため、生活が苦しいと話してくれました」と語ると、選挙で当選したら農家への支援を優先すると、同大統領候補は誓った。さらに、2016年の選挙では十分な支援が得られなかったにも関わらず、台風や地震、新型コロナウイルスの対策など、ダバオ地方にも支援をおこなったと述べた。だからこそ、政党にとらわれず、他の地域を今後も支援していきたいと語った。
花火と共に終わった、今回のレニー氏の決起集会。マルコス-サラのペアが優勢との調査もあったが、各候補の選挙活動次第で何か変化が起こるかもしれない。