
ミンダナオ大学の調査機関「University of Mindanao Institute of Popular Opinion: UM-IPO」は、2022年大統領選の最新の世論調査をおこなった。ダバオ市の3つの地区に住む18歳以上の1,200人が調査対象となった。さて、ダバオ市民は、候補者に何を最も求めているのだろうか。また、候補者は誰だろうか。
まず、候補者に求めるものについては、下記のとおりとなった:
- 公衆衛生(4%)
- 教育、経済を動かす力(1%)
- 農業、食料安全保障(4%)
- 国家安全(4%)
- 誠実さ(7%)
- 法律を順守する(9%)
- 人権問題、気候変動・災害リスク軽減(2%)
その一方、下位には
・教会との良好な関係
・連邦主義の普及
・red tape(過度な官僚主義、不必要な規則への執着)を容認しない姿勢
・賄賂関連の問題
・観光の再開
・判断力に優れ、ルールで厳しく縛り付けない
・中国との平和的交渉
・親中・親米の姿勢
が入った。
このように、生活に密接する項目に、ダバオ市民は期待を寄せているようだ。しかしながら、緊迫する中国情勢にはあまり目が向けられていないことも伺えた。
また、候補者については:
■大統領候補
- マルコス (68.3%)
- レニー・ロブレド (12.4%)
- パンフィロ・ラクソン(2%)
- イスコ・モレノ(1%)
*未定(15.3%)
■副大統領候補
- サラ・ドゥテルテ=カルピオ (84.9%)
- キコ・パギリナン (7.9%)
- ヴィセンテ・ソト三世(1.5%)
*未定 (5%)
この結果からも分かるように、マルコス氏-サラ氏のペアが最も支持を集めている情勢だ。しかし、選挙当日までまだ1か月残されている。今後どのように支持が変わっていくのか、注目したい。