新型コロナウイルスの警戒レベルが1にまで緩和したダバオ市では、ニューノーマルに移行した生活が始まっている。この流れは学校にも来ており、ようやく「対面授業を許可する」とする市長令も出された。コロナ禍で登校できない日々が2年続いたが、ようやく子どもたち全員が学校に戻ることができそうだ。
3月2日、2022年 市長令9「幼稚園から大学院までの公立・私立校における対面授業を全面許可する市長令(An Order Declaring No Objection To All Applications For Face-To-Face Classes In Private And Public Schools From Kindergarten To Post-Graduate Studies)」が発令された。この市長令には、「ダバオ市の新型コロナウイルス感染者が減少し続けており、ワクチン接種も進んでいることから、対面授業の再開を後押しし学習の機会を保証し、ニューノーマルへの移行を図る」と書かれている。また、これまで全市民の8割以上にワクチン接種が完了しており、ブースター接種も2月28日時点で市民全体の16.3%まで進んでいることにも言及している。しかしながら、基本的な感染対策であるマスク着用やソーシャルディスタンス確保は守るようにも求めている。
2020年3月に新型コロナウイルスが世界各国で見つかると、休校措置がどの場所でも取られた。フィリピンでは世界の中でも休校期間が長くなり、依然として実際に登校できていない児童生徒もいる。2021年にようやく始まったパイロットテストで数校の児童生徒が登校して学習を再開し、そのパイロットテストが成功を収めていた。今回の市長令により、すべての子どもたちが登校することが可能となる。
学校再開、制限撤廃、どれも嬉しい話だ。しかし、ここで油断してしまえば、また感染が拡大してしまう。基本的な感染対策であるマスク着用やソーシャルディスタンス確保を実践し、「ニューノーマル」の生活になじんでいければと思う。