【News】全国で学校が再開、ダバオ地方でもニューノーマルの中で学校が始まる

教育省(DepED)は、その準備に関して直面している諸問題が残っているものの、10月5日月曜日に学校を再開することを明らかにした。休校が始まってから約半年が経っているが、ようやく子どもたちの学習がスタートすることになった。

教育省ダバオ支部の副長官であるエマ・カンポレドンド氏は、教師はオンライン授業などで使用する機材の扱い方の訓練を受けたため、新年度の「ニューノーマル」における学校再開に向けた準備はほとんど終えていると語った。ダバオ地方内の98%の教師がこの訓練を受講し、残り2%の教師はまだ受けていないという。

また、児童生徒に対するオンライン授業の説明については、保護者会を行なって説明したという。さらに、このことは各バランガイの職員にも説明済みであるとのことだ。教育長官のレオナ・ブリオネス氏によると、オンライン学習については、パソコン等を用いたオンライン授業と、自宅で学習する子どもたちに直接教具を配送して行なう学習を組み合わせて行なわれるとのことだ。また、遠隔地の子どもたちのために、テレビやラジオを活用することにも言及している。

準備のための時間を確保したものの、依然として課題も残っている。College Editors Guild of the Philippines Mindanao学長のグレシアン・アスロイ氏によると、教師および児童生徒ともに予算が不足しており、特にオンラインで授業をしたり、受けたりする人にとっては影響が大きいという。コロナ禍において職を失ったにも関わらず、パソコンなどの機材を揃えなければならない人もいるからだ。さらに、インターネット環境の悪さも影響しているという。

課題は残っているものの、これ以上「子どもたちの学びを止める」わけにはいかない。休校措置が始まってすでに約半年が経っており、その学びを取り戻すには膨大な時間がかかるだろう。まだまだ多くの問題があるだろうが、その度に全員の知恵と行動で乗り越えていきながら、子どもたちの学びを確保していければと思う。