ダバオ市セバスチャン市長は、毎年フィリピンで盛り上がりを見せるクリスマスシーズンの開幕に合わせて、屋内と野外でのマスク着用を任意とする行政命令に調印した。
フィリピンのマルコス大統領は2022年8月28日、パンデミックの最中屋内でのマスク着用を任意とする行政命令を既に出していた。この行政命令下では、マスクの着用は医療機関、医療交通機関、公共交通機関を除いては、屋内でも野外でも任意とされていた。
一方で、年配者、合併症のある人、免疫不全のある人、妊婦、ワクチン未接種者、コロナウイルスの症状が見られる人は依然として公共の場でのマスク着用が強く推奨されている。今回調印した行政命令では、「継続したコロナ対策の結果として、世界各国は海外からの渡航制限解除や国内での行動制限解除に至り、すぐに経済への回復に結びついた」とあるが、セバスチャン市長はパンデミックを乗り越えた賞賛の辞を述べたうえで依然としてマスクの着用を強く推奨している。
ダバオ市民に至っては引き続き屋内でマスクを着用する人が多く見かけられるが、市内のショッピングモールや飲食店では週末多くの市民で賑わいを見せており、人の流れはコロナ前に戻りつつあると感じられる。