【News】ロハスナイトマーケットの爆破事件から5年、強まる平和への想い

9月2日、ダバオ市のロハスナイトマーケットで爆破事件が発生してから5年が経った。2021年度はダバオ市の新型コロナウイルス感染状況を踏まえて式典などはおこなわれなかったものの、全員の平和への強い思いに変わりはない。サラ市長やタスクフォース司令官、モロ族は、「Culture of Security(安全を確保することを文化に)」への協力が必須だと口をそろえた。

2016年の爆破事件では、17名が死亡、74名が負傷という悲惨な事件となった。9月2日木曜、サラ市長は、この被害者の方々への献花の写真を投稿した。そして、「9月2日はダバオ市にとって悲しい日です。2016年、ロハスナイトマーケットで爆破事件があった日だからです。テロ行為は私たちの社会にとって苦しみを与える存在です」とメッセージを添えた。そして、Culture of Securityを続けていく、これからも自主的参加、呼びかけ、報告をお願いしたいと呼びかけた。

Culture of Securityを実現するため、ダバオ市じゅうを巻き込んで訓練をおこなっているのがタスクフォース・ダバオだ。2020年も不審者に扮した人物を町中に配置し、見つけた場合は市民に通報するよう呼びかけた。日ごろから周りの危険にアンテナを張っておき、実際に危険な人物が現れたときにどのように対応するか体にしみ込ませることができる。

しかしながら、現在は新型コロナウイルス感染対策のために大勢で集まるような訓練はしにくい状況だ。そこでタスクフォース・ダバオでは、さまざまなバランガイで意見交換をおこなったり、異分野と協力したりすることで、危機感を高める活動をおこなっている。

9月1日には、ムスリムの平和に関する団体「The United Muslim Council for Peace and Development (UMCPD)」もまた、ダバオ市のCulture of Securityの取り組みに賛成するため、この宣言にサインをおこなった。この時にはムスリムのリーダー、市内6か所のモロ族の首長、ダバオ市警察などが参加した。タスクフォース・ダバオのColonel Darren Comia司令官は、「安全というのは軍人や警官だけではなく、全員の危機感にも責任がある」と発言し、市民全員で安全を築いていこうという意思を表明した。さらに、ムスリムの兄弟が協力してくれることに感謝すると述べると、テロと戦い、ダバオ市民の安全を守っていこうと言葉にした。

ダバオ市では1981年から計8回の爆破事件が発生している。今後はこのような悲しい出来事が起こらないよう、一人ひとりの日ごろの危機意識が求められている。