9月28日、17名が死亡したロハスナイトマーケットの爆破事件の裁判が行われ、7名の被告に対し有罪の評決が下った。7名には複数の殺人および殺人未遂の容疑により、無期懲役(reclusion perpetua)が科された。
この裁判は、Taguigにある地方裁判所(RTC)支所266において、裁判長マリビック・ビター氏のもと行われた。7名の被告は、複数の殺人および殺人未遂の容疑がかけられていた。さらに、死亡した15名の家族、および怪我を負った69名の家族の経済に損害を与えた容疑も指摘されていた。
今回の判決に関して、ダバオ副市長のセバスチャン・ドゥテルテ氏は、今回の判決に関して市のホームページにコメントを寄せた。「ダバオ市役所は、今回の判決を歓迎している。4年経った今も、ロハスナイトマーケットで発生した悲劇については市民も忘れていおらず、死傷者およびその家族の心の傷は、今もなお癒えていない。これからも市内のセキュリティをしっかりと整え、テロには絶対に屈しない」と語った。
また、セバスチャン氏はフィリピンの法律にも言及した。「殺人であると認められた場合、容疑者はテロリストであるといえる-ただしこれは、この国にテロに対する適切な法律があれば、の話だ。そのような法律があれば、被害者や平和を愛するダバオ市民にとってより良い社会になるのだが」と語った。この言葉の裏には、近年最高裁で判決が逆転する事例が複数あることを物語っている。
死傷者の家族の1人は、判決を聞いたときに嬉しくて涙が出たという。しかし知人の中には、死刑を望む声もあるという。また、被告らが控訴することで、今回の無期懲役の判決が覆ること危惧しているとも語っている。さらに、good conduct time allowance (GCTA)を適用し、判決までの期間を短くされることも心配しているという。
事件から4年以上が経ち、ようやく一審の判決が出た。今後の裁判の行く末が、今回の事件に関わったすべての人にとって、平和を願うすべてのダバオ市民にとってよいものになることを願うばかりだ。