「Culture of Security(安全を確保することを文化に)」を合言葉に、ダバオ市は繰り返し市全体を対象とした防犯訓練をおこなっているところだ。そして、3月26日金曜日にも、新たな訓練が計画されていることが発表された。今回はどのような犯罪を想定しておこなわれるのだろうか?
ダバオ市役所によると、今回の訓練は、特定の公共マーケットやバスターミナルを対象としておこなわれるという。そして、テロリストが爆破テロを企てたという想定でおこなわれる。最近では、2020年のスールー州Joloで発生した2つの悲惨な爆破事件が記憶に新しい。実際にミンダナオで発生した事件を踏まえた訓練となっているのだ。
今回の訓練の目的について、タスクフォース・ダバオ司令官のColonel Yelca氏は、「この訓練は、ダバオ市の警備組織の、テロ行為への備えや連携具合などを確認するために行われる。そして、Culture of Securityに市民のみなさんが参加するのか、それともしないのか、その確認もしたい」と語った。
今回の訓練に際し、Yelca司令官は、市民に対してラジオなどのメディアをよく聞いて、いつ訓練が始まるか把握するように呼びかけた。その際に、テロリストに扮した人物が使用する予定の脱走用車両の特徴に関する説明もあるそうだ。また、不審な人物や行動を見かけたら、該当の番号に電話をかけ、報告するよう呼びかけた。
訓練を繰り返し行うことで、ダバオ市民全員の防犯意識や危機管理力がさらに磨かれることを願いたい。