【News】ロハスナイトマーケットの爆破事件から丸4年、記念式典が執り行われる

ロハスナイトマーケット

9月2日、ダバオ市民はこの日を忘れてはならないだろう。2016年、ロハスナイトマーケットで爆破事件が発生してから、この日で4年を迎えた。この日、マーケットでは規模を縮小して式典が行われ、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏や、ダバオ・タスクフォースの司令官コンソリト・イェクラ氏などの要人、事件の遺族や被害者などが集まり、亡くなった方々への哀悼の意を示した。

サラ氏は式典の中で、「ダバオ市は警戒状態にいなければならない。この日あったことが、毎日、ダバオの人々の心の中にしっかり残っていることを願っている。そして、いつ何が起こるかわからないからこそ、私たちの心の中にも『用心』が必要である」と語った。また、サラ市長は、被害者の家族や爆破事件の生存者と共に、メモリアルサイトに花やキャンドルを贈った。

2016年のロハスナイトマーケットの爆破事件では、17人が死亡、74人が重軽傷を負っている。社会福祉開発局長のマリア・ルイーザ・バームド氏は、式の中で「新型コロナウイルスの影響で、すべての生存者や遺族を呼ぶことはできなかった。しかし、何より大切なことは、この事件を私たちがしっかりと覚えていくことである。簡素な式であろうと執り行ったのには、そのような理由がある」と語った。

日本でも新型コロナウイルスの感染予防を行いながら、戦争被害者のための式典を行った。終戦75年経っても変わらず行われたのは、人々の「悲しみ」や「苦しみ」の思いが受け継がれているからだ。日本国内でも、九州地方に甚大な被害を及ぼした水害など「用心」をしないといけないことが日々起こっている。人は良くも悪くも忘れていく生き物である。大切な人たちを守り、これから生きていていく中で、悲惨な出来事もしっかりと忘れないこと、その時の気持ちや記憶を受け継いでいくことはとても大切だ。これからも生きていく私たちは、この爆破事件のことも、忘れないであろう。