【News】テロ対策の訓練が実施、成果と課題は?

ダバオ市役所のCulture of Securityによる最初のテロ対策の訓練が行なわれ、訓練は成功に終わったと主催者は語った。この訓練がアナウンスされた際、市民からはパニックに陥ったり、市内で渋滞が発生したりするのではないかという懸念が出ていたが、実際の訓練の様子はどうだったのだろうか?

この訓練では、事前に日時が告知されていなかった。また、市内の各所に合計25人のテロリスト役が配置されることになっており、その場所についてもランダムに決まることになっていた。市民は訓練当日、テロリスト役の人物を発見したら、すぐに関係機関に連絡することになっていた。

実際に訓練が行われたのは、10月14日水曜日であった。ダバオ・タスクフォース司令官のコロネル・コンソリト・イェルサ氏によると、この日はラジオやTVが訓練の様子を実況中継したという。2大TV局は自身のソーシャルメディアで訓練の様子を伝え、10以上のラジオ局もテロリスト役のことを詳細に伝えたという。さらに、ダバオ市役所もFacebookページに訓練の最新情報を投稿していた。

最初のテロリスト役は午前10時頃に3つのモールにそれぞれ出現し、通報によりその役を終えたという。その後も様々な場所にテロリスト役は出現し、市民によって最後のテロリスト役が通報されたのは午後3時のことだった。

結果として、ほとんどの市民がテロリスト役に気づき、通報することができたという。イェルサ氏は今回の結果について、初めての訓練としてはとても高い通報率だったと語っている。また、施設の管理者やホテルのクラーク、フロントデスクの職員などから通報があり、市民の参加があったと安心していえると語った。しかし、タスクフォースの分析によると、通報に失敗した施設もあったという。これは、施設の管理者が従業員への周知を怠ったことが原因であるという。イェルサ氏はこのような場合に対して、緊急に安全やセキュリティについて周知したい場合「グループチャット」を活用したらよいと語った。

今回の訓練では、特にパニックに陥る市民もおらず、市内に渋滞が発生することもなく終えることができた。災害に対しては、今回のような訓練を繰り返すことが大切である。日本でも、今回のような訓練を警察などが主催して行ったり、学校では不審者侵入を想定した避難訓練を行ったりしている。市民一人ひとりが命を守るためにすぐ行動できるよう、このような訓練を可能なかぎり継続できればと思う。