【News】2021年6月、ダバオ市の隔離レベルは2番目に厳しい「MECQ」に

道路

ダバオ市は、6月1日にコロナ禍に入ってから過去最高の新規感染者数を記録した。そしてこの度、6月5~30日にかけて修正版強化コミュニティ隔離(MECQ)に格上げするよう、省庁間タスクフォースに要請した。この1ヶ月でダバオ市を取り巻くCovid-19の状況は大きく変化している。

6月2日、ダバオ市役所は公式Facebookページに、既に省庁間タスクフォースに隔離レベルの格上げについて申し出たと発表した。そして、この申し出が承認されるまでの間、MECQに引き上げられることでどのような制限が課されるか確認しておいてほしいと、市民に呼びかけた。その中で要点となるのは、買い物や出勤するすべての人の流れを制限すること、および必要な目的がない限り、18歳以下および65歳以上の人、持病を患っている人、妊婦は家にいるようにすることである。ただし、フロントライナーを支援するためにも、市内の公共交通機関は運行することを許可されている。

以前の記事でお伝えしたように、市内の病院は病床がひっ迫している。そして、Covid-19患者が集中している南フィリピン医療センター(SPMC)をサポートしようと、私立病院もCovid-19患者の受け入れを開始した。Davao Doctors Hospital、Metro Davao Medical And Research Center、Brokenshire Hospitalの3軒の病院である。また、ダバオ保健所のAshley Lopez所長によると、私立病院には総病床数の少なくとも20%をCovid-19患者に割り当てるよう命令が出ているという。ただし、人員不足を理由に受け入れができていない病院もある。しかしながら、ダバオ市は今後も私立病院にCovid-19患者をさらに受け入れるよう要請していく予定だという。

さらに、一時隔離および監視施設(TTMF)も病床が埋まりつつある。そのため、現在16ヶ所運用しているTTMFをさらに8ヶ所増やすことを、ダバオ市は決定している。

また、バランガイでもリスクの高い場所が出てきている。市内8ヶ所のバランガイが該当しており、それらは:9-A、11-B、24-C、32—D、33—D、Panacan、Riverside(Calinan)、San Antonio (Agdao)となっている。Lopez所長は、感染が拡大している現状を踏まえ、リスクの高いバランガイが今後さらに増えていくと予想している。

再びMECQに隔離レベルが上がってしまうが、この1ヶ月で状況が落ち着くように協力して乗り越えていければと思う。