【News】ドラッグレース大会が開催、賛否両論が湧き上がる

ダバオ

ダバオ市では、週末に「ドラッグレース」の大会が行なわれたようだ。そして、この大会には、たくさんの人が集まったようだ。これに対し、ダバオ市で働く医者は、この大会のあり方を批判している。主催者側にもどのような思いがあったのだろうか?

医者であるアンソニー・テソロ氏は10月20日、自身のFacebookに週末行なわれた大会の写真を投稿した。写真には、コロナ禍とは思えないほど多くの人が集まっている様子が示されていた。同氏は、その様子を見て、「人が集まるイベントを行っているが、ダバオ市はすでにコロナフリーとなったのか?」「夜間外出禁止令が出ているが、このようなイベントは日中に行えば大丈夫なのか?」と疑問を呈した。この投稿に対して、多くの賛否両論のコメントが寄せられたそうだ。結局、この投稿は削除されることになった。同氏は、ソーシャルディスタンスが確保されていなかったことを指摘し、大勢の人が集まるようなイベントは来年以降に行うべきだったと語った。

それでは、主催者側の思いはどうだったのだろうか?ダバオドラッグレース協会(Davao Drag Racing Association)の会長であるエルベン・パング氏によると、テソロ氏が言及したようなソーシャルディスタンスを確保していないということはないそうだ。観客は、主催者側が求めた距離を確保していたし、警備員もソーシャルディスタンスを確保するよう観客に促したという。また、イベント前には公共警備および安全司令センター(PSSCC)や 自治体の事務所 (LGU)からのインタビューもあったという。そこでは、感染防止対策について伝えており、イベント前にはレース会場の視察もあったようだ。

さらにパング氏は、同イベントが今年3月に行われるはずだったことに言及した。しかし、その時にはすでに外出禁止令が出ており、イベントを中止せざるを得なかったという。今回のイベントを行うにあたっては、イベントの宣伝を行わず、観客をたくさん集めないようにしたそうだ。

日本では感染防止対策を取りながら、徐々にイベントも再開し始めている。そして、ダバオでも、コロナ禍においてできる限り前に進もうとしている人たちがいる。