ダバオ市の主要な政府機関が、ダバオ市郊外へ移転しようとしている。ダバオ市では交通渋滞により政府施設の機能が十分に発揮されていないことが、以前より問題であった。移転が計画されている場所は、ダバオ市北西部に位置するMintal地区で、地方政府センター(THE Regional Government Center 以下RGC)として新たに政府関連施設の建設が行われる予定だ。
科学・技術省(Department of Science and Technology)ダバオ支局長で、移転計画の監督者のAnthony Sales氏は、政府機関を郊外に移転し、一か所に集約することは利用者にとって有益なことだと述べ、RGCに移転を計画している政府機関は、近日中に移転について利用者に通知を始めるだろうとした。
RGCには約80の政府機関が入居予定で、すでにどの機関が移転を行うかは判明しており、3年間の移転準備期間が与えられる。農業省はすでに移転先のビルの建築を始めているが、2020年の予算配分を待つ機関も多いとのことだ。いくつかの機関は移転後、市内中心部にサテライトオフィスを設置するとしている。
この大規模な移転に際し、移転先の周辺住民との交渉や、政府職員とその家族の暮らしを保証する必要がある。課題が山積みではあるが、フィリピンで問題の行政手続の遅さを改善するため、成功に導く必要があるだろう。