【News】ダバオ市の越境チェックポイント、フィリピン南部での爆破事件を受けて検査を厳格化

ホロ 爆発
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8月24日、フィリピン南部スル諸島のホロ島で発生した2件の爆破事件を受け、ダバオ市は厳戒態勢を敷いている。ダバオ・タスクフォースは現在、テロ対策の一環として市の越境チェックポイントにて、市内に入境するすべての人に対し、マスクを外して顔全体の確認を求めている。

ダバオ市軍事司令部のロン・リガード氏によると、この検査はすべてのダバオ市の越境ポイントで実施され、ダバオ市民に対するテロ行為を未然に防ぐ目的で行われるものであるとのことだ。 検査が行われる間、すべての人はフェイスシールドを着用する必要がある。そして最初に、顔の認証のために10秒間マスクを外し、体温および荷物検査エリアに移動する。フェイスシールドを持っていない人については、透明シートが張られた検査エリアまでマスクを外すことは許されない。また、文化や宗教の理由でスカーフやローブを着用している女性については、プライバシーを尊重するために女性兵が小部屋で顔の認証を行う。

ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、このようなテロ対策の難しさを語っている。「マスクやフェイスシールドの着用といった健康保健上の条例は、保安上の条例とうまく噛み合わず、それによりテロリストの発見を困難にしている。以前であれば、マスクをしている人がいれば、何か悪巧みしていることを察知できたが、今は看護師の中にテロリストが紛れ込んでいたとしても判別することはできないだろう」と言及した。また、何か怪しい人物やテロ行為の情報を発見した場合、ダバオ市当局まで連絡をしてほしいと市民に呼びかけた。