【Business】介護士派遣?失敗しない フィリピン現地送り出し機関の動きについて~前半~

フィリピン現地送り出し機関の動きについて

2017年11月1日に外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律(平成28年法律第89号)が施行されてから、1年が経過しました。これには介護分野での技能実習生の受け入れも含まれており、介護技能実習生受け入れについては、9月末時点で全国で332人となっています。

技能実習生に限らず、フィリピン人を日本へ派遣する場合は受け入れ側(監理団体と受入団体)と、送り出し機関側(現地人材派遣団体)の双方による準備が必要です。

受け入れ側に関しては、日本の企業・組合などが実際の動きをしていくものなので、ご存知の方が多いと思われますが、ご存じない方は下記法務省サイトなどでご確認ください。

http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri05_00014.html

一方、現地送り出し機関の動きに関しては、実際に受け入れを行っている団体も詳しく把握していないことがあり、それによるトラブルも多いようです。

今回本稿では通常あまり取り上げられない、フィリピン現地の送り出し機関側の動きについて取り上げました。本稿は、今回介護を始めとした新たな技能実習生の受け入れを検討されている方々、また今後フィリピン人の雇用・受け入れを視野に入れている方々に、送り出し機関側の実際のフローを知ってもらうとともに、送り出し機関の提示する見積もりや業務期間の適正さなどを確認するための参考資料をご提供することを目的としています。

尚、本稿は複数の現地の送り出し実施機関へのインタビューを基に作成されていますので、下記が全てを抑えている内容だというわけではありません。予めご了承ください。

フィリピン人を日本へ派遣する場合の現地側のフロー

ここでは、ビザ取得を中心に解説していきます。フローチャートを下部に用意いたしましたのでご参照ください。下記のフローチャートはフィリピン側の海外就労において一般的なフローですが、研修生ビザの場合もビザ取得のプロセス自体はほとんど変わりませんので、この場合にも例として使用できると思われます。

ただし、今回の新しい合意が行われると、多少変更点が出てくる可能性がありますので、あくまでも参考として御覧ください。

筆者プロフィール

三宅 一道(Ichido Miyake)

ミンダナオ日本人商工会議所
会頭

株式会社クリエイティブコネクションズ&コモンズ
取締役/Founder

ピスタシア株式会社
取締役/Co-Founder

20代半ばまでギタリストとしてバンド活動を続けていたが、バンド解散後、「海外で生きるって何となくイケているよね」という程度の軽い考えで、2001年にフィリピン・ダバオ市に移住。

ダバオでは周囲の素晴らしい人々の親切により、市内の日本語ボランテイアに関わるようになり、そのまま日本語教師としての道を歩み始める。その後は途中調子に乗りすぎて首になったりもしながら、インターナショナルスクールや大学の日本語教育に10年間携わる。

後半5年間はミンダナオ国際大学の日本語センター長として、日本語教育システムの改善を行うとともに、教材作成、スピーチ指導(5年連続フィリピン弁論大会優勝)、日本語ラジオ番組の制作、音楽を使った日本語教育など多岐に渡る日本語教育を実践。

教え子である日本語人材に雇用を提供するため、2012年にパートナーの長谷川と共にCreative Connections & Commons Inc.、2015年にPistacia,Inc を立ち上げる。2018年からはミンダナオ日本人商工会議所の会頭に就任。日系企業のミンダナオ島、ダバオ市への誘致を積極的に進めている。

プロセスの全行程

プロセス全行程は、およそ1~2ヶ月(30~40日程度)かかります。今回マニラ及び地方都市合計4社の過去のデータを比較させてもらいました。

費用面

費用に関しては、7、8万円~13万円程度(※)と2倍近い開きがあります。手数料のみならず、手続きに必要な提携先(医療、保険、旅行代理店等)の実費なども異なりますので、業務フロー、提携先、サービスレベルと実績などを確認したうえで人材派遣会社を選択することをお勧めします。

※下記詳細においては、費用は凡その最低額と最高額を示していますが、送り出し実施機関の見積もりがPeso、円、ドルとまちまちであり、為替などの関係で変動しますのであくまでも目安としてお使いください。

また実費の場合と、提携先その他の手数料が含まれている場合とが存在しており、下記ではそれを含んだ場合も考慮しているため費用に幅が出ています。そのため、やはり実際の送り出し実施機関選定には、各自で細かい詳細を入手するべきでしょう。

一般的なフローチャート~プロセス詳細~

①POEAによる発注書の承認(5~7営業日)

費用:10,000円~15,000円程度(下記④、⑧、⑨、⑩の費用も含む)

送り出し機関(人材派遣会社)ではじめに必要となるのは、日本のフィリピン大使館を通した日本の受入団体側からの発注書(Job Order)です。フィリピン大使館から提出された発注書をPOEA/フィリピン海外雇用庁(Philippine Overseas Employment Administration)に提出し発注承認が降りてはじめてリクルートを開始することができます。

この発注書承認なしでリクルートを行うのはもちろん違法で、違法行為は営業停止・ライセンス剥奪はおろか、最悪のケースでは人身売買禁止法に抵触するとされて実刑判決が下りる場合もありますので、間違っても許可前にリクルートをするように要請することのないよう、注意してください。問題がなければ5~7営業日で承認がおります。

この発注書を用意するのは受け入れ団体側ですが、フィリピン大使館を通して送られ、最終的にはPOEA/フィリピン海外雇用庁が押印します。発注書には職種、人数、手当、その他条件などが記載されています。

 

続きは【Business】介護士派遣?失敗しない フィリピン現地送り出し機関の動きについて~後半~に記載しています。

【Business】介護士派遣?失敗しない フィリピン現地送り出し機関の動きについて~後半~

 

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