【News】ダバオ市最古のモスクが取り壊される

今月7日のダバオ市サルモナン地区で行われた取り壊しにより、市内で現存する最も古いモスクも取り壊された。このモスクは、その当時まだ沼地であったサルモナン地区にラナン州から移住してきした、いくつかのメラナオ族のファミリーにより、1956年に建てられた。モスクは、平和を愛しイスラムに信仰を捧げる、メラナオ族の人々のランドマークとなっていた。

取り壊し決定後、モスクには「最も古いモスク 1953」と書かれた大きな横断幕が掲げられていた。それは、人々の信仰とモスクを護る意味を示していた。しかし、今月7日、武装した警察や軍隊、1,500人から成る取り壊しチームが、彼らの住居や同モスクの取り壊しを強行した。

ダバオのメラナオ族のイマーム(イスラム教寺院の司式僧)長である、アブドゥ・バシット・マシャラ氏は、瓦礫やガラスの破片が床に散らばっている中、モスクで最後の祈りを捧げた。取り壊しチームがサロモナン地区に到着後、皆ががそれぞれの荷物を急いで取りに帰る中、隣接する壁が取り壊されている最中も、同氏はそのまま静かに祈りを続けた。

同氏は「私の宗教、そしてアッラーへの敬意を表しています。私たちの家、そしてモスクが取り壊されていくのを見るのは、本当に心が痛いです。ダバオに住む、モロ(フィリピン南部のムスリムの総称)の人々のアイデンティティーとなっていたモスクを取り壊すべきではありませんでした。メラナオ族、そして他のモロの人々の信仰の場となっていたからです」と話した。

今回の取り壊しでは合わせて67棟の家が取り壊され、家を失った人たちは現在、一時的にシェルターで寝泊まりをしている。