溢流したダバオ川の被害を受けたダバオ市内の3つの集落では、突然の洪水で屋上に避難した市民たちが救助を待ち続けていた。また、今回の溢流による死亡者の報告は受けていないことが発表された。
被災地の一つであるバランガイ5Aに住んでいたアイリーン・ドナー氏は「12月22日の午後3時頃、ダバオ川の水位がかなり上昇していることに気付いたが、あまり注意を払わなかった。しかし水がここまで膨れ上がるとは思いもせず、いくつかの服と子供たちを救う事しかできなかった」と、洪水が発生した当時の状況を語った。
地元政府は現在、その他の住民に対し、避難民への支援活動を呼びかけている。政府は、難民が現在一番に必要としているものは飲料水であり、ダバオ市役所に寄付をするか、あるいは直接避難所へと持っていくことを勧めている。
市内案内所の発表によれば、先週の12月22日金曜日の時点で、6614世帯、31375人の市民が洪水の影響を受けている。