【News】サマル島とダバオ市を繋ぐ連結橋(SIDC)、進捗12%超・2028年完成見込み

サマル島

フィリピン公共事業道路省(以下DPWH)は、サマル島とダバオ市を結ぶ連結橋(以下SIDC)プロジェクトの物理的進捗率が12%を超えたと報告し、2028年の完成を目指していると発表した。

DPWHのエミル・K・サダイン上級次官は、マヌエル・M・ボノアン公共事業道路大臣への報告の中で、全長4.76キロメートルのSIDCの建設は現在、基礎および下部構造の工事に重点を置いて進められていると述べた。また、橋の構造的な完全性と安全性を確保するため、厳格な管理体制を敷いていることを強調した。

「マルコス大統領による重要インフラ整備加速の指示に沿って、SIDCの建設は予算内で、かつ透明性を確保しながら、期限どおりに進められている」と、サダイン氏は2025年4月11日に述べた。

DPWHによると、サマル島(イガコス)沖の杭に対して初めて双方向静的荷重試験が実施された。これは、補強ケーシング内に設置されたロードセルを用いて、深礎の強度と安全性を確認するための重要な手続きである。

橋の構造面では、イガコス側の東部陸橋に必要な74本の鋼管杭がすべて完了し、ダバオ市側では110本の鋼管杭のうち73本が打設され、26本の橋脚のうち4本が10メートルの高さで鋳造され、両側の航行橋のための4本のボアパイルも完了した。

橋のランプ工事は進行中で、133本のボアパイルのうち40本が打設された。担当部署は、ダアン・マハルリカ道路の拡幅に向けた準備作業のほか、電柱の移設、フェンスの設置、構造物や障害物の撤去なども行っていると報告した。

また海上の安全を確保するため、フィリピン沿岸警備隊(PCG)と連携して、沖合におよそ4基の登録済み航行ブイが設置された。

DPWHはまた、用地取得が順調に進んでおり、約83%が完了し、残りの土地についても処理が進行中であると報告した。

SIDCが完成すると、530メートルのメインスパンを持つ4車線のエクストラドーズド橋、ダバオ側には570メートルの陸上高架橋、サマル側には395メートルの高架橋、さらに西側には350メートル、東側には510メートルの海上高架橋が設置される予定である。また、ダバオ市のR. Castilloとダアン・マハルリカ交差点を結ぶランプ、イガコスのリマオ地区には24メートル幅の平面道路とラウンドアバウトも整備される予定。

DPWHは声明の中で、「完成すれば、地域間の結びつきを強化し、経済成長を促進し、ダバオ地域の観光を活性化させることが期待されます。このプロジェクトは、バゴン・ピリピナス(新しいフィリピン)ビジョンの進展を象徴するものとなるでしょう」と述べた。

このプロジェクトは、中国からの政府開発援助(ODA)ローンにより資金提供され、中国路橋工程有限責任公司(the China Road and Bridge Corporation)との契約のもと、208億4,000万ペソの設計・建設費で進められている。

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