労働雇用省ダバオ支部は8月3日(月)、7月前半の2週間で、ダバオ市内の10,000人以上が職を失い、510の事業所が閉業したと発表した。これらの失業者や事業所のほとんどが、新型コロナウイルスの影響を受けている。
労働雇用省ダバオのオフェリア・ドミンゴ局長は、本件の詳細について、7月1日から15日までの2週間で確認された失業者数は10,651人で、閉業した事業所のほとんどが中小企業であったと明らかにしている。また、労働雇用省の発表したデータによると、この数字は、先月と比較して約6倍になっており、新型コロナウィルスの経済への影響がかなり深刻になっていることが伺える。業種としては、事務職、警備やBPO業務、人材派遣などのサポートサービス業が最も影響を受けている。
ドミンゴ氏は、これに対する措置として、新型コロナウイルス解決措置プログラムを初めとした4種類のプログラムの実施を計画しており、現在、中央労働雇用省に対して予算申請をしているという。同氏は「今私たちは新型コロナウイルスとの闘いの最中にいる。労働雇用省は経済の維持に集中して取り組んでおり、これ以上職を失う人が増えないことを願っている」と述べている。新型コロナウイルスのロックダウンが始まった日から半年が過ぎた。フィリピンの経済回復が切に望まれている。