ダバオ農業省は、農産物をスムーズに消費者に届けるための仕組みとして、宅配サービスのFoodpanda等との連携を検討していると発表した。
フィリピン農業省は、消費者がスマートフォンやその他デバイスを使用して商品を購入するための「e-カディワ」と呼ばれるプログラムを推進中である。同プログラムでは、農家、生産者、漁師をフィリピンの消費者と直接結び付け、低所得者層にも安価で新鮮な農産物を供給することを目指している。
ダバオ農業省の情報担当官ノエル・プロビド氏は、現在検討中のフード宅配サービスとの連携は、先日、ウィリアム・ダル農業省長官が発表した「e-カディワ」を補完するものだと説明する。
先月、フィリピン農業省長官のウィリアム・ダル氏は、同省が配車アプリの「Grab」やオンラインプラットフォームを運営する企業と提携して、食料の輸送を高速化すると発表した。
同プログラムでは、クラウド、無線周波数識別(RFID)等の情報技術システムを利用して、農作物の動きを追跡する。これによって、都市封鎖による配送の遅延も可視化できる。
現状では都市封鎖(コミュニティ防疫)により、商品が配達されず、農作物のインフレーションが起こるという状態が発生している。都市封鎖状態においても、これらの監視ツールを導入することにより、サプライチェーンがより効率的に機能することが期待される。
ダバオ農業省は今後、この「e-カディワ」プログラムを発展させるために調査を進め、デリバリーサービスとの提携可能性を検討する。