中国で発生し、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。フィリピンでは、38歳の中国人女性が1月30日、フィリピンで初の新型コロナウイルス感染患者として、マニラ市内の病院で確認されたが、2月2日の時点では症状は安定している。
国内で新型コロナウイルス感染患者が出たものの、1月31日のフィリピン保健省ダバオ市の発表では、中国国籍を有する旅行者のダバオ市への渡航禁止は検討していないとされていた。一方、ダバオ市の隣、サマール島の市長は1月30日の時点で、中国を含むコロナウイルスの感染が確認された国からの観光客のグループツアーを一時的に中止すると発表していた。
しかしフィリピン保健省は2月2日、中国・武漢市からフィリピンを訪問していた中国人の44歳男性が新型コロナウイルスによる肺炎で死亡したと発表し、中国国外で初の死亡例が出たことで、国内に衝撃が走った。これを受けて、フィリピン政府は2月2日、中国全ての地域からフィリピンを訪問する外国人(中国人を含む)について、フィリピンに永住権を持つ外国人を除き、入国を禁止する措置を発表した。
世界的に規制が強化される中、中華系を中心としたアジア系の人たちへの差別や偏見も問題視され始めている。正しい情報を見極め、冷静に対処したいものだ。
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