【News】ダバオ地方でもデルタ変異株の感染者が見つかる

ダバオ

ダバオ市やその周辺にも、デルタ変異株の驚異が押し寄せているようだ。7月25日、ダバオ市とタグム市から、それぞれ1名がデルタ変異株に感染したことが明らかになった。また、タグム市は、ここ数週間の市内での感染拡大が、デルタ変異株の影響であることを否定できないともコメントを出している。

7月26日、オンライン記者会見に臨んだタグム市保健所のArnel Florendo所長は、デルタ変異株感染者と接触した人の追跡調査をおこなっているとコメントした。そして、デルタ変異株が蔓延していることを否定できず、感染爆発の要因となった可能性があると述べた。

この前日、7月25日にはダバオデルノーテ州タグム市とダバオ市からそれぞれ1件のデルタ変異株への感染が確認されていた。ダバオ保健省は、「二人ともすでに回復しているが、再びPCRテストを受けるために隔離する必要が残っている」とコメントしている。また、ダバオ市も7月26日に市内初のデルタ変異株への感染者が確認されたと発表を出している。

今回のデルタ変異株感染者の報告前、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、変異ウイルスは入ってきていると考えていいだろうと市民に語っていた。また、チェックポイントでは症状の確認を徹底しているが、そのような症状が見られても、ウイルスに感染しているか見分けられる保証はできないとも語っていた。

デルタ変異株を巡っては、ワクチン接種がかなり進んだアメリカでは、2回接種が終わった人がマスクを外して外出したり、飛行機に乗って旅行に出かけたりと、コロナ禍前の姿が戻ったように見えた。しかし、デルタ変異株の感染が広がり、この頃は2回ワクチン接種をした人もマスクをするよう求める州も出てきている。デルタ変異株は、人類の想像を超える感染力をもっているようだ。

ダバオ地方では、感染者が出たときには濃厚接触者だけでなく、二次および三次感染者にもPCRテストをおこない、追跡調査を徹底している。さまざまな取り組みが重なり合い、デルタ変異株の感染が見つかってもそこで終わらせることができればと思う。