ホリデーシーズンの到来を前に、ダバオ市政府は市民や観光客に対し、市内での爆竹・花火の使用が厳格に禁止されていることを改めて呼びかけた。
ダバオ市政府は2025年12月4日、公式Facebookで「ダバオ市ではパブト(爆竹)の使用が禁止されています。爆竹の販売・使用を見かけた場合は、直ちに当局へ通報してください。通報はダイヤル911番へ」と投稿し、注意喚起した。
この規制は、市条例 第060-02号(2022年制定)に基づくもので、違反回数に応じて罰則が加重される。
- 初回違反:1,000ペソの罰金、20日〜1か月の禁錮、またはその両方
- 2回目違反:3,000ペソの罰金、1〜3か月の禁錮、またはその両方
- 3回目違反:5,000ペソの罰金、3〜6か月の禁錮、またはその両方
同条例は、爆竹・花火・その他火工品の販売、所持、使用を全面的に禁じており、市内での爆発を伴う行為も禁止している。
当局は違反者に対し、警告ではなく刑事告発を行う方針を明確にしている。
実際に2025年1月には、禁止にもかかわらず元日に花火を使用したとして、ある事業者が証言や押収物を基に検察局へ送致された事例がある。
市公共安全保安局(PSSO)とダバオ市警察署(以下DCPO)は、市内全域での取り締まりを強化するとしている。
ダバオ市では手製のランタカ(爆竹)が押収されることはあるものの、例年、爆竹関連の事故が報告されることはほとんどない。
2023年12月16日〜2024年1月1日の期間には、DCPOが169個のランタカを押収し、無差別発射の事例は一件も記録されなかったと報告しており、このことは、花火禁止措置の効果を裏付けるものである。






