
フィリピンの女子ナショナルマスター(WNM)で、ダバオ市出身のローウェリン・ジョイ・アセド選手が、2025年4月12日にアラブ首長国連邦・アブダビで開催された「第7回ファティマ・ビント・ムバラク・女子スポーツアカデミー・ブリッツチェス大会」で準優勝を果たした。
現在ドバイを拠点に活動するアセド選手は、持ち時間3分+1手ごとに2秒加算というブリッツ形式の大会で、7勝2敗という好成績を収めた。
アセド選手は、トルクメニスタンのマフリ・ゲルディエワ選手(WGM)、ジョージアのマリアム・ジャヴァヒシヴィリ選手、インドのシュリスティ・パンディ選手(WIM)、そしてUAEのエイサ・モハメド・アヌード選手と同じ勝ち点で並びましたが、タイブレークでこれらの選手を上回り、見事2位に輝いた。
優勝は、8.5ポイントを獲得したロシアのカテリーナ・ラグノ選手(GM)が果たした。
「これは、私のキャリアの中でも最高の瞬間のひとつです。グランドマスターのカテリーナ・ラグノ選手と対局できるなんて思ってもみませんでした。ポーンとルークのエンドゲームで、もう少しで引き分けに持ち込めそうだったんです」とアセド選手は語る。
さらに彼女は、「プレーすることを許してくれた母に感謝しています。そして、応援してくれた職場の仲間や友人たちにも心から感謝したいです」と述べた。
アセド選手は、第7ラウンドでラグノ選手に惜しくも敗れたものの、その後の対局で同じフィリピン出身のジラル・キンディパン選手と、UAEのワフィア・ダルウィッシュ・アル・マアマリ選手(WFM)に連勝し、見事な巻き返しを見せた。