【News】\日本とフィリピン/中国との緊張が高まる中、日比の相互アクセス協定を締結か

ダバオ

フィリピンと日本の政府関係者によると、フィリピン軍が共同戦闘訓練のために、日本に入国することを同様に認める相互アクセス協定は、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が立ち会うマニラの式典で、フィリピンのジルベルト・テオドロ国防長官と日本の上川陽子外務大臣によって署名される予定である。

フィリピンと日本の政府関係者によると、これは両国の議会が批准した後に発効するという。 フィリピン政府は声明で、上川氏と木原稔防衛大臣がマニラを訪れ、フィリピン側とさらなる関係深化のための会談を行うと発表した。フィリピンとの防衛協定は、日本がアジアで結ぶ初めてのものである。日本は2022年にオーストラリアと、昨年にはイギリスと同様の協定を結んでいる。

岸田文雄首相の下、日本政府は北朝鮮や中国の脅威が高まる中、自衛のみに重点を置くという戦後日本の原則を打ち破る反撃能力を含む、安全保障と防衛火力を強化する措置を講じてきた。2027年までの5年間で防衛費を倍増させ、軍事力を強化し、日本をアメリカ、中国に次ぐ世界第3位の軍事支出国にしようとしている。

フィリピンを含む日本のアジア近隣諸国の多くは、第二次世界大戦で敗戦するまで日本の侵略下にあり、軍事的役割と支出を強化しようとする日本の努力は微妙な問題となりうる。しかし、日本とフィリピンは防衛と安全保障の関係を着実に深めてきた。岸田外相の動きは、南シナ海におけるマニラの領有権益を守るフィリピン軍の能力を強化するために、安全保障上の同盟関係を築こうとするマルコスの努力と一致している。中国が南シナ海におけるフィリピンの領海を中国のものであると主張しているが、その地域はフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾も一部で争っている重要な世界貿易ルートである。

米国はまた、台湾をめぐる将来の対立を含め、中国に対抗し、アジアの同盟国を安心させるために、インド太平洋における軍事同盟を強化している。日本とフィリピンはアメリカの条約上の同盟国であり、両首脳は4月にホワイトハウスで3者会談を行い、バイデン大統領はワシントンが日本とフィリピンを防衛するという「鉄壁の」約束を新たにしている。

日本は東シナ海の島々をめぐって中国と長年にわたり領土問題を抱えている。一方、中国とフィリピンの沿岸警備隊と海軍の船は、昨年以来、南シナ海で一連の緊張した対立に巻き込まれている。これまでの対立のなかで最悪のものは、6月17日に中国沿岸警備隊員がフィリピン海軍の補給艦2隻に何度も衝突し破壊した事件である。フィリピンでは複数人怪我人がでており、中には抵抗の際に親指を失ったものもいる。

緊張が続く中、話が進められている日本とフィリピン間の相互アクセス協定。どうか、穏やか な日々が続くことを祈るしかない。

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