【特集】~多様性の都市ダバオ~11の民族に触れられる公園でのんびりしよう

マグサイサイパーク

はじめに

こんにちは!ダバオッチのリンです! 皆さん、ダバオには11の民族が暮らしていることをご存じでしょうか?彼らはそれぞれ独自の文化や伝統を持っています。 今回の特集はラモン・マグサイサイパーク(Ramon Magsaysay Park)ですが、その公園内ではそれぞれの民族の家や生活、伝統産業に実際に触れることが出来ます。 記事の中では、それぞれの民族や公園の魅力などを紹介しているので是非最後までお楽しみください!

マグサイサイパーク

【ラモン・マグサイサイパークとは】

まず、ラモン・マグサイサイって何?と思った方もいると思います。これラモン・マグサイサイ(Ramon Magsaysay)というフィリピンの第7代大統領(1953年-1957年)の名前が由来です。彼はその清廉な政治姿勢と庶民に寄り添った政策で知られています。彼の名前を冠した場所や施設がフィリピン各地にあり、ラモン・マグサイサイパークもそのうちの一つです。ラモン・マグサイサイパークは以前紹介した中華街のすぐ近くにあり、また海に近い場所に位置しています。早速行ってみましょう~!!

マグサイサイパーク
マグサイサイパーク門

門はこんな感じです。kadayawanは八月にダバオで行われる大きなお祭りの名前です。

カダヤワン祭は「Madayaw(良い、美しい、挨拶の言葉)」を語源に持ち、以前は「Apo Duwaling(アポ山+ドリアン+ワリンワリンという蘭の一種)」と呼ばれていました。 祭りの性格としては収穫祭であり、今年の恵みを祝い、来年の豊穣を祈るもの。開催時期は毎年8月の第3週。8月に開催されるのは、フルーツの収穫に合わせるためです。8月はアポ山が綺麗に見える時期や、花が咲き誇る時期とも一致します。フルーツや花の名産地として知られているダバオらしく、パレードのフロートはそれらでカラフルに彩られています。見どころの1つです。 同時に、ミンダナオの多様な文化を披露する場でもあります。衣装やダンス、楽器の演奏など、ダバオに住む11の部族が参加して祭りを盛り上げます。カダヤワン祭には彼らへの感謝の意味合いも含まれています。(ダバオッチ記事から引用)

今年のカダヤワン祭もダバオッチではもちろん取材するので楽しみにしていてください!門にはガードなどが数人います。また、公園への入場は無料です。門の名前がパークの名前と違うので困惑してしまうかもしれませんがこの門の先がラモン・マグサイサイパークで間違いありません!早速中へ入っていきましょう。

11の民族について

マグサイサイパーク

パークの中には数々の建築物がありますが、これはダバオの11の部族の家を徹底再現したものです。事前に知識をつけていくとさらに楽しめること間違いないので、一緒に学んでいきましょう!

フィリピンで面積が最大の都市とされるダバオ市は、広大な2444平方キロメートルの土地を有しています。ダバオ市の市民は「ダバウェニョス」と呼ばれ、主にビサヤ人が多いとされています。残りの人口は、様々な民族グループに属する先住民です。ダバオ市は文化と伝統を尊重しながら、11の民族を含む人々が多様性を保全しながら生活しています。ダバウェニョス、先住民、アメリカ人、中国人、韓国人、インド人、日本人、インドネシア人、マレーシア人などが共存しているダバオ市は世界でも安全な都市のひとつとされています。こんなにも多種多様な人が共に生活していながら、平和を保っているってなかなかすごいことですよね。それぞれの伝統や文化を尊重し合っていなかったら、このような公園はできないと思います。 それでは11の民族をパーク内の家と共に紹介していきます!

バゴボ クラタ(Bagobo Klata)

バゴボ クラタ族は最も華やかに装う部族の一つで、その優れた芸術性で知られています。トゥグボク、カリナン、バギオ、カタルナンペクェーニョなどの広大な地域に暮らしています。果樹が彼らの生活の糧であり、生計の手段となっています。

クラタ族の家はボロイと呼ばれ、竹と森の材料で作られています。彼らの家の中心はキッチンで、そこで食べ物や飲み物で訪問者を迎えます。ボロイは高床式で、床下は収納スペースとして使われています。また、家の隣には貯蔵庫があります。

アタ(Ata)

アタ族は、別名高地に住む人と呼ばれており、パワフルな人々とされています。ダバオ川、トゥガナイ川、リブガノン川の源流域に暮らすアタ族は主に狩猟を生計の手段としています。

アタ族は部族の村の中に建てた家をビナンワと呼んでいます。部族間の戦争の際の攻撃から家を守るために、建物は高くなっています。屋根はコゴン グロスで作られ、鶏の頭に似たマノック マノックと呼ばれるコゴンの束で飾られています。パークにあるこの建物はダバオ市のパキバト地区にある家屋の正確なレプリカだそうです。

オボ・マヌヴ(Obo Manuvu)

マグサイサイパーク

オヴ・マヌヴ族は、精巧な鋳造技術、優れた武器、そしてジュエリーで知られています。     家の中心には暖炉があり、そこで食事を調理し、家を照らします。オボ・マヌヴ族は、家の外に種子を保管するための別の部屋も持っており、これは害虫や捕食者を防ぐために地面から高い位置に設置されています。彼らの多くは、マリログ地区に住んでいます。

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マティグサルグ (Matigsalug) 

マグサイサイパーク

マティグサルグ族、または「川の民」とも呼ばれる彼らは、ミンダナオの最も先住的な住民とされ、主にコンポステラのアグサン川流域、マララグからサランガニ、クアボとサンアグスティン岬の間に住んでいます。ダバオ市では、主にマリログ、マラハン、またはパキバトの奥地に住んでいます。

マティグサルグ族の家のユニークな特徴の 1 つは、小さな窓のデザインです。確かに窓がとっても小さいですよね!また、彼らの編みバッグやコーヒー、装飾品を購入することが出来ます。竹やその他の森林の木材で作られています。家は高床式で、下の階は普段家畜の避暑地として使われるそうです。

バゴボ・タガバワ(Bagobo-Tagabawa) 

タガバワとは「南から来た人々」という意味で、彼らはダバオ市のマリログ、バギオ、カリナン、トゥグボク、トリルの地区に住んでいます。この部族はフィリピンのすべての先住民の中で最も知性的であると言われています。 彼らの家は木の柱で支えられており、最大 10 人の住人を収容できます。

マグサイサイパーク

敵に対する防御として、厚くて頑丈な扉が設けられています。横ではなく縦に開けるスタイルの扉の様です。分厚くて簡単には壊れない様に見えます。

タウスグ (Tausug) 

タウスグ族はスールー諸島を支配しており、イスラム教を信仰しています。彼らは「海の民」として知られ、その勇敢さで有名です。忠誠心はタウスグ族にとって重要な特性です。

彼らは互いの忠誠の深さを示すために血の盟約という儀式を行います。時に激しく危険な存在ですが、一度友達になると、その絆は長く続くとされています。

サマ(Sama)

マグサイサイパーク

サマ族は一体感を大切にする人々です。彼らは結束力があり、平和を愛する人々として知られています。彼らの先祖は特別な力を持ち、ジンと呼ばれる霊を呼び寄せて様々なことをさせる超自然的な能力があったと言い伝えられています。ダバオ市のサマ族の多くは、ブナワンからトリルまでの沿岸のバランガイに住んでいます。

マグサイサイパーク
記念に贈られた船

彼らの家の中で見られる新しいものの一つは「レパ」です。これはサマ族が祭りや結婚式で使う伝統的な船の一種です。パークに飾られているこちらのレパは、ドゥテルテ副大統領がまだ市長だったときに2019年のレパ祭りでタウィタウィの人々から贈られたものです。家は黄色、赤、緑にきれいに塗られています。

マラーノ(Marano)

マグサイサイパーク

マラナオ族は、すべてのフィリピンの民族グループの中で最も優れた伝統衣装を持っていると言われています。「湖の民」と呼ばれる彼らは勇敢であり、歴史的に、故郷と宗教であるイスラムのために様々な犠牲を払ってきました。オキルという芸術的なデザインのような木工や金属工芸の洗練さで知られています。パークにある家の中で最も大きく、装飾が華やかなのではないでしょうか。民族の大半がイスラム教を信仰しています。

部族の家の中でも、彼らの家にはアンティークの家具がいっぱいです。また、伝統的なマラナオのつる植物で、代々受け継がれてきた「カンピラン」と呼ばれる大きな武器も見つかります。

2回では伝統的な王女の寝室を見ることが出来ます。マラナオ族は、これらの複雑なデザインは単なる装飾的な要素ではなく、マラナオ族の豊かな伝統、精神性、アイデンティティを表現しています。

マギンダナオン(Maguindanaon)

彼らはミンダナオの洪水原に住む人々として知られており、マギンダナオ州を起源としています。州外では、ダバオ市の地区や他の近隣州に散在しています。彼らは主に河口沿いに住んでおり、スペイン植民地主義者がダバオの他の部族をキリスト教の信者にしようとする試みを阻止したとして知られています。 マグサイサイパーク

マギンダナオの王家の家であるワライは長方形の建物です。この家は、通常、ラワン、ココナッツ材、ニパ、竹で作られています。

イランヌン (Iranun)

マグサイサイパーク

彼らは以前マレー世界で最も凶悪な海賊として見なされていました。フィリピン、マラッカ海峡、スラウェシ島を超える島々で商船や沿岸集落を襲撃しました。現在では、彼らは漁師や長距離貿易商人として知られています。

家の中では、部族のスルタンやダトゥが使用する伝統的な武器「カンピラン」のイランヌン版も展示されています。また、イランヌンの伝統的な織物である「イナオル」の服やカバンを購入することが出来ます。パークのイラヌン建築は、彼らの伝統的な宮殿を再現したもので、3 階建てです。地下は防御用の隠れ場所として機能し、1 階は主な居住スペースとして機能し、3 階には王女が住むギボンと呼ばれる塔があります。

カガン (Kagan) 

マグサイサイパーク
マグサイサイパーク

カガン族は農業民として知られており、米、トウモロコシ、アバカ、そしてココナッツを商品作物として栽培しています。また、海岸近くに住む人々は漁業を行っています。彼らはイスラム教に改宗したタガカオロ族であり、マグインダナオン族との間の結婚や接触を通じて改宗したものです。家の外では王族を象徴する緑、オレンジ、黄色の旗があります。彼らの多くは、今でもワーン、シラワン、ブナワン、および市内の他の地域に住んでいます。

【公園の様子】

ラモン・マグサイサイ
ラモン・マグサイサイの像

11の民族の建物を抜けるとラモン・マグサイサイの大きな像が公園に立っています。その周りでは学生がダンスの練習をしていたり、親子が散歩をしていたりと多くの地域の住人がこの公園を利用しているのが伺えます。

また、すぐ目の前なのでとても景色がいいです。ベンチもたくさんあるのでゆっくりおしゃべりをしたり、海を眺めることが出来ます。

  公園には緑が広がり、すぐ近くに海があったり、都会からちょっと離れて一呼吸できる、そんな場所です。また、すぐ近くにフルーツ売り場がありダバオのフルーツを堪能することができます!

やはりドリアンの都市なだけあってドリアンがメインで販売されています。その他にもミサンガやTシャツ、キーホルダー、マグネットなどのお土産もこちらで揃えることが出来ます✨

ドリアンやフルーツを買うのは重たいしちょっとな、、、という方は是非ドリアンアイスに挑戦してみてください!ほんのりドリアンの味がしますが、そこまで癖がつよくなくてちゃんと美味しいのでおすすめです!

まとめ

今回はラモン・マグサイサイパークの特集でした!いかがでしたでしょうか? ダバオ市の11の民族について知るきっかけになったら幸いです!

筆者はラモン・マグサイサイパークにこれまで何回か行ったことがあるのですが、やはり冒頭でも記述したように、事前知識があるかないかで楽しさは全く変わってきます! 特にマラーノ族は民族の中のおしゃれ番長のような存在とされていますが、実際にパークの中にあるマラーノ族の建物に行くとそれがわかるでしょう。アンティークの家具やきれいに装飾がなされたカーテン、王女の寝室などとてもゴージャスでおしゃれです。各家には人がおり、元気よく挨拶をすると色々と商品を見せてくれたりするのでガンガン挨拶をしていきましょう🔥国を超えても挨拶はやはり大切です!

このパークは多くの緑があり、日陰が多いので涼しいです。自然の中でゆっくりしたい方は是非行ってみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました!  

 

【参照】

PAULO C. RIZAL and ROBBY JOY D. SALVERON. “This village will take you to Davao’s rich architectural past”. Davao Today. 2017年8月16日.
https://davaotoday.com/culture-2/this-village-will-take-you-to-davaos-rich-architectural-past/, (参照2024-05-29)

Rudolph Ian Alama.“Kadayawan Village: A showcase of diversity”. Philippines Information Agency . 2023年8月16日.
https://mirror.pia.gov.ph/features/2023/08/16/kadayawan-village-a-showcase-of-diversity, (参照2024-05-29)

Melo Villareal.“Kadayawan Village: Showcasing the 11 Tribes of Davao City

”. OUT OF TOWN BLOG. 2023年10月.
https://outoftownblog.com/kadayawan-village/, (参照2024-05-29)

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