総合ジェンダー開発局(以外IGDD)の責任者ローナ・B・マンディン氏によると、ダバオ市は2023年に女性と子どもに対する暴力(以下VAWC)の件数が2,707件という驚異的な件数に達し、過去18年間で最高を記録しているという。
以下VAWC症例数のデータでその増加を見ることが出来る。パンデミックが始まった2020年から、前年と比較して被害数が少なくなっているように見えるが、これはその期間中にサポートサービスへの制限があったからであると、マンディン氏は語った。パンデミックが終わり、サービスを利用しやすくなった2023年に症例数が急激に増加しているように見えるのだ。
VAWC症例数
2019年 2,540件
2020年 1,197件
2021年 999件
2022年 1,864件
2023年 2,707件
(IGDDより)
これらの事件の大部分は家庭内暴力やジェンダーに基づく暴力に関係している。また、配偶者やパートナーが加害者であることが大半だ。増加する被害に対応する為に、パートナー機関と協力して問題に対処するための継続的な対応と革新の必要性が高まっている。症例数が増加していることは、被害にあっている人が、以前よりも助けやすくなったことの表れともいえる。第三者の介入の加減が難しいDV問題、悲しむ人を減らす為に何ができるだろうか。
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