市民防衛局ダバオ地方事務所(以下OCD11)の職員によると、ダバオ地方では60万人以上がシアーラインの影響を受けた。OCD11の局長は、前例のない被害とシアーラインの範囲を明らかにし、地域の地滑りと洪水に関する問題に対処する必要性を強調した。
OCD11が2024年1月21日に発表したシアーラインの影響に関する進捗報告書No.6では、被災者606,483人のうち、ダバオデオロが92,652人、ダバオデルノルテが349,589人、ダバオオクシデンタルが5,560人、ダバオオリエンタルが149,811人、ダバオデルスルが98人、ダバオ市が8,773人となっている。
また農業部門の被害額は5,000万ペソ以上、インフラ部門の被害額は約2,500万ペソであった。ダバオデルノルテの農業は洪水の影響を大きく受け、ダバオデオロは地滑りの問題に直面した。合計104の道路区間と19の橋がシアーラインの影響を受け、37の道路と14の橋がまだ通行不可能である。
OCD11は、薬、医薬品、ファミリーフードパック、ファミリーキット、衛生キット、モジュラーテント、スリーピングキット、ワクチンなど、約49,576,273.1ペソの支援を行った。
OCD11は、ダバオ地方のすべての利害関係者が参加する地域全体の洪水対話の実施を計画している。また、公共事業道路省(DPWH)と、プロジェクトを防災の取り組みと再調整するための話し合いを行っており、協力する必要性を強調している。今後より被害の大きい自然災害が発生することも視野に入れて話し合い、市民への伝達を迅速に行ってほしいと思う。
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