「香り立つ夢」に駆られ、Melvin Awid氏は割りの良い船員の仕事を辞め、故郷のサランガニ州でバニラ栽培に乗り出した。彼の目標は、この貧しい州をバニラ栽培の中心地にすることである。このビジネスのきっかけは、航海で訪れた天然バニラの産地・マダガスカル。彼はマダガスカルと故郷のサランガニ州の海岸沿いのマイトゥムに相似点を見出し、その可能性を信じることにした。サランガニ州ではこれまで、バニラの生産は少量に留まり、そのほとんどが自家消費用だった。「サランガニをバニラの生産地にすることは、今は突飛なアイデアかもしれないが、私はいつも、大きな成功は小さなアイデアから始まると信じている」とAwid氏は語る。彼はOSM Maritime Services Inc.の船員として6年間働き、現在は29歳である。天然バニラは安価な人工・合成バニラと異なり高級なスパイスで、1キログラムあたり300から600ドルの値がつくと言われている。
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