2023年3月7日にダバオデオロ州のニューバターンで発生した地震の影響が残る中、追い討ちをかけるように、低気圧の影響でダバオ地方の一部で洪水や土砂崩れが発生している。先日もマラグサン-ニューバターン間の道路が崩落したばかりだ。
2023年3月14日の午前1時、フィリピン大気地球物理天文局(DOST-Pagasa)は、大雨警報No.2を発令した。これにより、ダバオ市、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州では低気圧でオレンジ色警報(大雨洪水警報)地域に指定された。警報発令後数時間で、同地域内の地滑りが複数報告されている。
これらの洪水・土砂崩れにより、一部住民は避難生活を余儀なくされたり、道路を4輪車が通行できなくなったりという被害が出ている。ダバオ市では、バランガイ(最小行政区)Tugbok Proper沿いのタモロ川が徐々に水位を上げているため、オレンジ色警報が発令され、警戒が続いている。
現在は低気圧による洪水や土砂崩れの被害は報告されていない。
3月はフィリピンでは乾季だが、異常気象のような大雨・洪水は人々の生活に影響を及ぼしている。6月から雨季に入ると、このリスクは現在よりも高まるだろう。来る雨季に備えての対応は不可欠だ。