ダバオ地方でも、対面授業が徐々に再開されつつある。そこで懸念されているのが、学校でのクラスター感染だ。その対策としてワクチン接種が進められているが、なかなか進んでいないようだ。
Covid-19タスクフォース・ダバオは、保護者に対し、子どもへのワクチン接種を進めてほしいと呼びかけた。現在、公立学校で対面授業が2年ぶりに再開されていることを受けての呼びかけだ。
ダバオ市では5~11歳のワクチン接種が開始されてから、思ったほど接種人数が伸びていない。3月18日時点で、11,000名しかワクチンを接種しておらず、目標とする5~11歳の子ども269,000名のわずか4.1%に留まっている。同タスクフォースのMichelle Schlosser報道官は、「もし5~11歳のお子様がワクチンを接種しなければ、対面授業からどうすれば子どもたちを守れるでしょう」と、保護者に問いを投げかけた。
Schlosser報道官曰く、子どもたちにマスク着用を常にさせることは不可能だという。遊ぶときにはソーシャルディスタンスをなかなか守れず、長時間マスクを着けておくことが難しい子どもも多いからだ。だからこそワクチンが必要であり、マスクを絶対に教室で着用していると保証できないと語ると、「保護者の皆さん、子どもたちを守ることもしないで、対面授業再開を待たないでください」と呼び掛けた。さらに、接種会場は混みあっていないので、今のうちに接種させるべきだとも述べた。
ダバオ市内では、SM Lanang Premier、 SM City Davao、 Gaisano Mall Bajada – The Peak、 Gaisano Mall Toril、Holy Cross of Calinanでワクチンを打てる。
子どものワクチン接種を巡っては、反対意見を載せた広告看板がダバオ市内に立てられたりと、なかなか肯定的な評価が得られていないのも現状だ。